ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.19
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.19
Lineupお問い合わせ:ラディウス ??0120-09-5587 http://www.radius.co.jp/イヤホン独創のRAF構造ドライバーを搭載背圧をコントロールするフラットシリーズ重低音シリーズ「RAF」構造ドライバーダイナミック型の場合、振動板は前後に動き音が発生する。そのため振動板の両面から音が出ており、背面の空気室にも圧力がかかっているのだ。この圧力を従来構造よりも大きく確保したチャンバーでコントロールし、振動板の動きを最大化させた構造が「RAF(Rear Air Flow system)」である。音とシャープな描写を持ち味としているためか、こちらはそれと対を成すかのようなサウンドに仕上げられている。すなわち、迫力というよりはおおらかさや豊かさを感じさせる低音、突き刺さらない穏やかな高音だ。低域も高域も穏やかにまとめられており、全体としてもよりナチュラルなバランスとなっている。 Robert Glasper Experiment『Human』は、エレクトリックな空間性にクラブ的な低音表現でのグルーヴ、ソウルフルなニュアンスなどのハイブリッドミュージックである。NHRシリーズで聴くとエッジ感やベースの存在感が際立ち、この曲の現代的な要素が前に出てくる。対してこのNX100で聴くと、ベースの重みは十分なままその感触はゴツゴツせずスムースなものとなり、全体の空気感も暖かみを増し、印象としてよりメロウでソウルフル。どちらがよいということではなく、曲の解釈や表現が異なるということだ。どちらを好ましく感じるかでイヤホンを選んでも楽しい。 このNX100の登場によってNHRシリーズの個性もより明確に示された。ユーザーとしても、選択肢が増えたことで自分の好みをより明確に選びやすくなっただろうか。ぜひ聴き比べてほしい。 独創的な技術とその技術から得られる特性を生かしたサウンドチューニングを備える、個性的なイヤホンを数多く開発するラディウス。そのラインアップに、またも新しい技術とサウンドを提示するハイレゾイヤホン「HP-NX100」が加わった。 今回の新技術は「RAF構造(Rear Air Flow system)」だ。独自の構造により、ドライバー内部、振動板背面の中心部やエッジ周りにより大きなチャンバースペースを確保。その空気室の存在によって振動板のレスポンスを無理なく向上させ、音の立ち上がりや収まりをより素直で素早いものとしている。また振動板素材には「PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)」を採用。一般に用いられるPETと同じく樹脂素材であるが、より高剛性で振動板に求められる2つの要素、「伝搬速度」と「内部損失」のバランスに優れる素材である。その他、MMCXコネクターによるリケーブルや「ディープマウントイヤーピース」も当然採用している。 さてしかしこのモデルにおいては、技術面自体よりも、その技術を生かしてのサウンドチューニング、音づくりの傾向の方がより特徴的だ。同社のプレミアムラインである「NHRシリーズ」が迫力の重低プレミアムラインに新登場したフラット志向の音HP-NX100HP-NHR31HP-NHR21HP-NHR11Technology プレミアムラインの構成イメージ図イメージ図振動板背面の空気室(チャンバー)を大きくつくり背圧を調整する。それにより音声信号に対するレスポンスの向上と、余分な残響の少ないトランスポート特性を達成。滑らかなバランスのよいサウンドを再生する。一般的なダイナミック・ドライバーは設計上の都合、振動板背後の空気室を確保するのが難しく、振動板の動きはどうしても制限されてしまう。ラディウスはこの点に着目。ドライバーからハウジングまで一気通貫で開発できる技術力をいかしRAF構造ドライバーを生み出したのだ。RAF構造ドライバー従来のドライバー2万円1.5万円1万円PREMIUM HEADPHONE GUIDE 103