ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.12
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PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.12
Klipsch X10KlipschX10銘機復活2008年に発売し、長きに渡りクリプシュのフラグシップモデルとして君臨した「X10」。昨年、「Image X11i」の登場により、惜しまれつつ生産を完了したモデルだが、今夏、ファンのアツい声に応えて復活が決定した!X10を知っている人も、知らない人も大注目のイヤホンだ。 アメリカ最古のスピーカーメーカーであるKlipsch(クリプシュ)は、HARDROCKカフェ不動の公式スピーカーであり、映画館での採用実績も広く知られているが、現代のもうひとつの顔がイヤホン/ヘッドホンだ。特に、特許取得のイヤーチップ「Oval Ear Tips」を採用した同社イヤホンは、音質と装着性の高度なバランスを実現したワンアンドオンリーな存在で、この分野でクリプシュのプレステージ(偉業)とされる製品が、2008年に発売された「Image X10」である。世代交代の激しいイヤホンの分野でロングセラーを続けたが、昨年、惜しまれつつ生産を完了。しかし、継続を望む声が高まり、「X10」と名前を変えて復活が決まった。 流線型のシルエットが美しい超小型筐体なので、スムーズに耳に装着でき、リスニング中の一体感が自然でストレスが皆無だ。しかし、その真価は音質の素晴らしさにある。音楽性が高く、自然な音響がそこにある。ハイレゾ音源で聴くクラシックは、小さなボディに似合わず、量感と低域のふくらみが印象的。フォルテッシモの音圧感、力強さは意外なほどである。iPhoneで聴いたジャズは、高域の輝き、粒立ち、光沢感が印象的。解像感もあり倍音が華やかだが、対比的に低音も量感があってバランスが見事。ピアノの下降で響きが変わらずつながりが自然だ。オールマイティに音楽を聴かせるバランスに優れたイヤホンである。(大橋伸太郎)高い解像感、良好な音のバランスX10の魅力はいまでも色褪せない\OPENSPEC ●型式:バランスド・アーマチュア型 ●再生周波数帯域:5~19,000Hz ●インピーダンス:50Ω ●ケーブルの長さ:約1.25m ●質量:10.5g ●付属品:イヤーチップ(S/M/L)、ダブルフランジ(S/L)、キャリングポーチバランスド・アーマチュア(BA)・ドライバーは、X10の発売当時は、コストが高くなってしまうため、採用メーカーが限られていた。しかし、クリプシュはこの高解像度サウンドにいち早く目を付け、独自に調整するなど、時代の先をゆく音づくりをしていたのだ。イヤーチップを楕円型にすることで、耳のより奥深くに装着することができる「Oval Ear Tips」を独自開発。イヤホンの装着感は特に低音再生に影響するもので、フィットしていないと低音の再現は悪くなってしまう。こうした装着感にもいち早く着目していた。お問い合わせ:フロンティアファクトリー http://www.klipsch.jp/ 提供:フロンティアファクトリー株式会社定評のあるBAドライバーを搭載オンリーワンのイヤーチップを開発復活した現在でもココがスゴイ!12投 票No.11656 PREMIUM HEADPHONE GUIDE