ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.12

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概要

PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.12

01「 ハイレゾ音源」を再生03 所有欲を刺激するデザイン02 Wi-Fi接続を搭載04 高音質が狙える「バランス出力」「ハイレゾ音源」とは、CDの約3倍以上の情報量を誇り、J-Popの人気アーティストからもリリースが増加している注目の音楽データのことだ。Astell&Kernのポータブルプレーヤーは、このハイレゾ音源の再生にいち早く対応。AK120IIやAK100IIは、再生できるファイル形式も幅広く、購入したその日から、極上のサウンドを持ち出せるのだ。お手持ちのPCに専用のストリーミングサーバーソフトを導入すれば、Wi-Fi経由でPC内の音楽ファイルをダウンロードできる。また今後、特定の音楽配信サイトから直接ハイレゾ音源を購入、ダウンロードできるようにもなる。 ハイレゾ音源対応の上級ポータブルプレーヤーとして格段の人気を誇るiriver社のAstell&Kern(AK)。そんなAKシリーズに、格段の進化を遂げた「AK100II」、「AK120II」がデビューした。 対応ハイレゾ音源は、いま配信サイトで購入できる192kHz/24bit のFLACやWAVから、5.6MHz のDSDまで対応するので、このプレーヤーさえあれば、音源を選ばずに何でも再生できる安心感がある。ストレージ容量はAK120IIで128GB、AK100IIで64GBだが、両機とも最大128GBまでのmicroSDカードに対応するので、容量に困ることもないだろう。また両機は、細かく見るとAK120IIの方がやや長く、ボリュームダイヤル周りのデザインや背面パネルのデザイン、ボディカラーなどが異なるが、デザインに大きな差異は感じない。最大の違いは、やはりそのサウンドクオリティだ。AK100IIはDACを1基、AK120IIはDACを2基搭載。共にDACチップはシーラスロジック製「CS4398」を採用する。実際に比較試聴すると、両者の差はかなり大きい。DACを左右ごとにひとつずつ採用するAK120IIは、セパレーションやS/N感が格段に向上しており、2.5mmバランス接続のヘッドホン出力で音楽を聴くと、高級ヘッドホンに据え置き型の高級ヘッドホンアンプを組み合わせて使っているかのように、細部の表情までしっかり感じ取れる。 一方でAK100IIも、AK120IIと比較こそすれば音質的に劣る部分もあるが、実力の高さは確かなもの。ハイレゾ音源ならではのきめ細やかな表現がしっかり伝わってくるため、ボーカルやアコースティック楽器が一段と生々しく感じられる。スマホで聴いていたものと同じ曲とは思えないくらい、表現が豊かだ。おかげで、PerfumeなどのJ-Popでも、インパクトある演奏に生まれ変わってくれる。加えて、Wi-Fi機能の搭載によりPCやNAS内の楽曲も再生できるようになり、今後はWEB配信サイトからの直接ハイレゾ音源をダウンロードしたり、スマホからのリモートコントロールに対応したりする予定もあり、ますます使い勝手は向上する。音質と共に、ユーザビリティの面でも大いに魅力的といえる。 (野村ケンジ)ハイレゾ音源の高音質再生を、手のひらサイズで実現できる「AK120II」と「AK100II」のココがスゴイハイレゾ音源の魅力を、余すことなく引き出すだけではなく、デザインにもこだわる。Wi-Fi機能を新搭載するなど、今後の機能アップデートも楽しみなプレーヤーだ。製品デザインは、開発元であるirever社の製品デザインチームが手がけている。そのため、エンジニアリングとデザインの両立を実現。外観の美しさだけではなく、材質の吟味、使いやすさを追求した形状・ボタン配置などコダワリは細部にまで及ぶ。また、イタリアンレザーケースを付属する点など、あなたの所有欲を満たす逸品といえよう。ヘッドホンと再生機を繋ぐケーブル。このケーブルの接続方法にも種類がある。ポピュラーなのは「アンバランス」と呼ばれるもので、スマホなどはこちらだ。一方、本機には「バランス接続」とよばれる、多くはプロ用機器に採用される繋ぎ方も選べる。バランス接続は外部からのノイズに強いといわれており、よりクリアで澄み切った音の再生を狙える。2.5mmφの特殊な4 極プラグを使い、バランス出力する。専用ストリーミングサーバーがインストールされているPCAK100II / AK120IIストリーミング&ダウンロードお問い合わせ:アイリバーサポートセンター ?0570-002-220 http://www.iriver.jp/オーディオ評論家・野村ケンジがチェックPREMIUM HEADPHONE GUIDE 91