ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE WINTER [Vol. 13]
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PREMIUM HEADPHONE GUIDE WINTER [Vol. 13]
「プレーヤー機能」「ヘッドホンアンプ機能」 ひとことでいえば、清々しくも漢(と書いてオトコと読む)らしいプレーヤー機能だ。もともと、PCMレコーダー系のシステムがベースだからだろう、華美な部分やエンターテインメント性は見られず、機能性をとことん追求している印象。そのため簡潔で扱いやすく、とてもスピーディーだ。なによりもD A C にバーブラウン製「PCM1795」を搭載することで、ポータブル機器で、しかも10万円を大きく下回る価格帯で5.6MHzまでのDSDファイルをネイティブ再生するのだから、それに勝る機能性はない。そのサウンドは階調表現が巧みで、大きく深いレンジ幅に、音を緻密に埋めるような繊細な表現で、ネイティブ再生の恩恵を感じられた。また、アーティストやアルバムごとに並べかえて表示する自動ソート機能を持っていたり、イコライザー機能やギャップレス再生(近日アップデートにて対応)、リピート&シャッフル再生を搭載したりするなど、基本性能は充分以上。外観からはわかりにくいが、中身は本格派といえるプレーヤー機能を有しているのだ。いっぽう、入力端子も充実していて、Lightning-USBカメラアダプタを使わずにiOSデバイスから直接DSD5.6MHzが再生可能。光/同軸入力も装備するなど、柔軟な拡張性を持ち合わせている点も嬉しいかぎりだ。動きも機敏で、ハイCP&DSDネイティブ再生に勝る機能性はない!「プレーヤーにしてポタアン!?」と話題になるのは当然。このモデルはDAC部も強烈だが、ポータブルヘッドホンアンプとして見ても超ハイレベルだ。そんなアンプ部に注目してみよう。 とにかく出力が大きい。バーブラウン製オペアンプ「OPA1602」を核に、吟味した回路とパーツによるディスクリート構成アンプを採用。ポータブル機でありながら、並のプレイヤーでは音質どころか音量の確保も難しい大型ヘッドホンも余裕で駆動する。 ただ、出力過剰だと音量を確保しやすいイヤホンでは微妙な音量設定が難しくなるが、そこも抜かりなし。ゲインスイッチ2段階とアッテネーター4段階、計8段階の調整で、組み合わせるヘッドホンやイヤホンそれぞれに最適な音量レンジを得られる。600Ωのオープンエアー、beyerdynamicの「T1」からは、そのシャープさを生かしつつアンプの力で強さも加え、イヤーモニターのShure「SE846」からも適度な音量で、SE846らしいぐっとくる力強さを加えた音を引き出せる。 現代空手の父、大山倍達氏曰く「技は力の中にあり」だ。出力の余裕という土台の上でこそ細やかなチューニングも生きる。「アンプの力」の重要性を実感できるポタアン。それが本機だ。駆動が難しい大型ヘッドホンからイヤホンまで、適切な音量で高音質に!CDよりも高音質で、SACDに採用されるDSDファイルを、5.6MHzまでPCM形式に変換することなく再生できる「ネイティブ再生」に対応。そのため、DSDがもつ微細な表現も堪能することができる。DSD5.6MHzをネイティブ再生フロント部に「L O W 」と「HIGH」のゲインスイッチを搭載。内部には最大出力を変更できる4段階のアッテネーター機能も搭載。低インピーダンスのイヤホンも高インピーダンスのヘッドホンも駆動できる。どんなヘッドホンも最適な出力になる高性能プロセッサー「BlackfinBF606」を搭載。さらに組み込みOSを採用したことで、膨大な情報量を持つハイレゾデータの再生でも、低消費で駆動。再生時間はDSD5.6MHz再生時も、6時間を実現した。ハイレゾも安心なプロセッサー搭載同社の据え置きヘッドホンアンプ「HA-501」で培われたノウハウが盛り込まれた回路構成は、ノイズを低減したクリアなもの。オペアンプにもバーブラウンの「OPA1602」を採用。低歪みな再生を実現した。低歪みで高精度なオペアンプを採用お問い合わせ:ティアック ?0570-000-701 http://www.teac.jp/ 提供:ティアック株式会社オーディオ評論家・野村ケンジが見るオーディオ評論家・高橋 敦が見るPREMIUM HEADPHONE GUIDE 93