ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14

概要

PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14

Case1Case2Case3大人気ヘッドホンで検証。「HA-2」の底力大型ヘッドホンも駆動できるアンプパワーを誇る「HA-2」。ここでは人気ヘッドホンと組み合わせた、音質インプレッションをお届けしよう。CHECKスマートなデザインの筐体内部には、精緻に並べられたパーツが凝縮！ShureSE535SonyMDR-1AHA-2HA-2HA-2 PM-3マルチウェイ構成のイヤーモニターとの相性密閉ダイナミック型のオーバーヘッド型との相性OPPOが目指すレファレンスサウンド　高精度のバランスド・アーマチュア・ドライバー3基を搭載するカナル型イヤホンの名機「SE535」は、やや厚めの低域と迅速なアタック&リリースが特長。全帯域にわたり押し出しを感じさせつつも、HA-2の持ち味である解像感の高さを損なうことなく、バランスよく音場感豊かに聴かせてくれる。ジャズ系の音源を中心に持ち味を活かしつつ音場感豊かに再生試聴したが、弦の張りとたわみ、馥郁としたボディを感じさせるウッドベースが印象的。ドラムアタックの収束もすばやく、スティックの刻みまで正確にトレース。シンバルは鋭さがやや強いものの、金属的な輝き感は他機種では得がたい水準だ。クラシックよりはジャズ・フュージョン、ポップスで楽しみたい組み合わせだ。　40mmドライバーユニットにアルミコートLCP振動板を搭載、3?100,000Hzという可聴帯域を超える音域の再生に対応した密閉型ヘッドホン「MDR-1A」は、その圧倒的なスペックもさることながら実に"聴かせて"くれる。低域は濃密で量感豊か、それでいて引き締まった印象。音場感も広く、ボーカルの定位はくっきり。ホールの空気感までわかる圧倒的な情報量HA-2が持つ情報量の多さも手伝ってか、ホールの空気感までありありと感じさせるほど。ワイヤーブラシの音は弛みなく繊細、粒立ちがいい。インピーダンスは24Ωと駆動効率に優れるが、HA-2との組み合わせではゲイン設定をHighにしたほうが好印象。低域と高域のバランスがより自然に感じられた。　OPPO初となる平面磁界駆動方式採用の密閉型ヘッドホンは、同社製品ということもありHA-2との相性は群を抜く。平面磁界駆動方式として102dBという高い能率を実現、スマホと直挿しでも余裕でドライブできるが、HA-2と組みあわせればそのポテンシャルが遺憾なく発揮される。ウッドベースの微妙な弦のたわみ感まで感群を抜く相性。その高い描写力は別世界じ取れる解像感の高さ、ピアノのアタック後のかすかな余韻と空気感まで感じさせる描写力は、官能的ですらある。さらにリケーブルすることで、4極グラウンド分離で聴くという拡張性も。実際試聴してみたが、その静謐な音空間はまさに別世界。S/Nも一聴して違いがわかるほどだ。HA-2で再生できるハイレゾフォーマットは非常に幅広い。PCM信号なら384kHz/32bitまで、DSDなら11.2MHzまで再生できる。これは、大手ハイレゾ配信サイトの楽曲データをみても、十分すぎる仕様で、フル対応といっても過言ではない。たとえ、この先さらなるハイスペック化が進んだとしても安心して使えるヘッドホンアンプだ。現在、販売されているハイレゾ音源はすべて対応HA-2の対応サンプリング周波数／量子化ビット数PCM信号最大384kHz／32bitDSD信号最大11.2MHz／1bit大手ハイレゾ配信サイトの楽曲データ仕様e-onkyomusicPCM：最大192kHz／24bitDSD：最大5.6MHz/1bitmora PCM：最大192kHz／24bitDSD：最大5.6MHz/1bitColumn100 PREMIUM HEADPHONE GUIDE