ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14
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PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14
ドイツ職人魂が息づくbeyerdynamic(ベイヤーダイナミック) 伝統と革新が生んだ 1924年に創立された老舗、ベイヤーダイナミック。1937年には世界初とされるダイナミック型ヘッドホン「DT48」を発明し、以来マイクおよびヘッドホンの分野で、トップランナーとしてシーンを牽引してきた。あのビートルズも初めてのワールドツアーで同社製品を使っていたそうだ。現在も多くの放送局やレコーディングスタジオなど、プロの現場で採用されている信頼のブランドだ。ドイツのハイルブロンに本社を構え、数多くのモデルが本社工場内でハンドメイド生産されている。すべてがメタルパーツで構成される独創の「テスラドライバー」を搭載した高級ヘッドホン群もそのひとつだ。セミオープン型のフラグシップ「T1」、密閉型の「T5p」と「T70/T70p」、そしてオープンエアー型の「T90」。これらはいずれもハイレゾスペックを満たす。そのほかポータビリティに優れた「T51p」もメイド・イン・ジャーマニーとなっている。テスラテクノロジーの詳細については、右上のコラムも参照してほしい。 それでは実際に試聴してみよう。フラグシップ「T1」は2009年の登場以来ベストセラーを続ける名機だ。高域と低域を最適にバランスさせるセミオープン型で、本機のテスラドライバーは装着したときに外耳道と並行になるようにユニット内部で振動板にアングルを付けてマウントされている(アングルが付いているのはT1とT5pのみで、あとはフラットに搭載されている)。洗練されたメタルボディにリアルレザーのヘッドバンド、ベロア生地のイヤーパッドなど、厳選パーツで構成されたエレガントなルックスは、それだけで所有欲を満足させてくれる。もちろんポテンシャルを引き出すにはヘッドホンアンプが不可欠。ここでは「A2」を組み合わせた。 純正品だけあって、絶妙なコンビネーションだ。中高域はどこまSPEC ●型式:セミオープン・ダイナミック型 ●再生周波数特性:5~ 50,000Hz ●歪率:0.05%以下 ● インピーダンス:600Ω ●質量:約350g\OPEN 投 票No.106T 1beyerdynamic圧倒的な解像感、ほかにない個性セミオープン型ヘッドホン90年以上の歴史を誇り、ダイナミック型ヘッドホンの始祖としても知られる伝説的なヘッドホンブランド、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)。その革新技術が詰まっているのが、驚異的な磁束密度を誇る「テスラドライバー」だ。このドライバーを搭載するヘッドホンは、厳密な生産管理体制、組み立て精度が求められるためにすべてドイツ国内で、手作業で生産されている。現在のラインアップを整理していこう。文/編集部 写真/田代法生86 PREMIUM HEADPHONE GUIDE