ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14

概要

PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol. 14

独自のEQ機能JetEffect 7お問い合わせ：コウォンジャパン ?03-5840-5704 http://www.cowonjapan.com/素材提供：「e-onkyo music」 http://www.e-onkyo.com/　幅広いラインアップを誇るiAUDIOシリーズなど、DAP（ポータブルオーディオプレーヤー）メーカーとして高い知名度を誇るCOWON（コウォン）。同社から、ハイレゾ音源対応のニューモデル「PLENUE M」がリリースされた。先に登場したフラグシップモデル「PLENUE 1」の弟機にあたり、ハイエンド機としては8万円台というやや手頃な価格となったものの、スマートなデザインや、良好な操作性をもつソフトウェアなどはほぼ変わらず、PLENUEシリーズらしい上質感はしっかりと受け継がれている。一方、音質についてもかなりのこだわりが投入されているのがPLENUE Mならではの特長だ。音質の要となるDACには、高音質に定評を持つバーブラウン製「PCM1795」をチョイス。さらに、ノイズを徹底排除した設計によって、ハイレゾ音源のよさを存分に楽しめるようになっている。　とはいえ、他社と異なるのは「JetEffect 7」の搭載だろう。こちら、音楽ジャンルや音の好みに合わせていかようにもサウンドキャラクターをカスタムできるイコライザー設定で、ジャンル別の推奨セッティングからオリジナルのカスタムまで、幅広い設定が可能となっている。これを活用することで、迫力満点の演奏にもBGMにピッタリの心地よい演奏にも仕上げることができるのだ。　スマートなデザインや使い勝手のよさ、ハイレゾ対応DAPとしての音のよさはもちろんのこと、“ いい音を自分好みにカスタムできる” ことこそがPLENUE Mの最大の魅力といっていいだろう。幅広いイコライザー設定が他と異なる特長アナログシンセサイザーならではの、キレのよい演奏が存分に楽しめる。空間的な広がりを大切にするテクノならではの表現もしっかりと伝わってくる。「JetEffect 7」はイヤホンのキャラクターや音の好みに応じてX-Bassなどを試してみるのも面白い。TECHNOBOYSPULCRAFT GREEN-FUND『good night citizen』HAOKKWAV：96kHz/24bit・FLAC：96kHz/24bitコウォンは創業当初より音楽再生ソフトの開発に力を入れており、高音補完技術など様々なノウハウを持つメーカーだ。新製品「PLENUE M」にもハイレゾ時代に最適化されたEQ機能が搭載。調整幅も広く、自分好みの音をつくれる楽しさがある。今回、PLENUE Mの魅力を野村ケンジ氏が解説する。取材・文／野村ケンジすべての音楽を自分好みの音で\OPEN 投 票No.115COWON［ ハイレゾプレーヤー］PLENUE MSPEC ●内蔵メモリー：64GB（microSDカード対応、最大128GB対応） ● 対応音声形式：DSD、DXD、WAV、AIFF、FLAC、ALAC、WMA、AAC、MP3 など ●最大対応サンプリング周波数・量子化ビット数：PCM→192kHz/24bit、DSD→ 5.6MHz（176.4kHz/24bitにリニアPCM変換） ●接続端子：3.5mmステレオミニ出力×1（ ヘッドホンと光デジタル共用）、USB Micro-B×1、micro SDXCスロット×1 ●外形寸法：64.5W×114.3H×13.4Dmm ●質量：170g「e-onkyo music」のハイレゾ優秀盤で音をチェック！メリハリのある、それでいて情緒感タップリな山崎まさよしならではの歌声が存分に楽しめる。アコースティックギターの音色も倍音がしっかり乗っていて心地よい。「JetEffect 7」はジャズなど、オーソドックスな設定がお薦め。山崎まさよし『Yamazaki MasayoshiString Quartet "HARVEST" in 東京』オフィス オーガスタWAV：192kHz/24bit ・FLAC：192kHz/24bitヴァイオリンの音色がとてもナチュラルで、まるでコンサート会場にいるかのようなリアルさ。S/N感がよいため空間的な広がりもしっかりと伝わってくる。「JetEffect 7」はあえてホール感を強調した設定もお薦め。千住真理子『平和への祈り～バッハ：無伴奏ヴァイオリン全曲』Universal Classics & JazzFLAC：96kHz/24bitPREMIUM HEADPHONE GUIDE 91