ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.15
数々の楽器はもちろん、スタジオモニターなど、ヤマハは音楽に関連する製品を数多く開発する総合メーカーだ。そんなヤマハの音を具現化するヘッドホンをご紹介しよう。取材・文/海上 忍 写真/田代法生バックケース部には、高剛性アルミ合金製ハウジングを採用。そこに格納される大口径50mmドライバーには、永久磁石としては最強とされるネオジムマグネットを採用、強い磁力により高感度かつ低歪な音響特性を発揮する。インピーダンスは22Ωと効率がよく、スマートフォンでも余裕で駆動できる。(海上)EPH-100の複層構造のイヤーチップにより、フィット感を高めるだけでなく、外耳道内での音の反射を抑制し、6mm口径の超小型ドライバーが発する音を鼓膜付近へダイレクトに届けることができる。その高い気密性と柔軟性は音のディテール表現力を高め、引き締まった低音の再現にも効果を発揮する。(海上)SPEC ●型式:ダイナミック型 ●ドライバー口径:6mm ●再生周波数帯域:20 ~ 20,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:1.2m ●質量:15g ●付属品:イヤーチップ(XS/S/M/L/XL)、延長ケーブル(2m)、標準変換プラグ、キャリングポーチ ヤマハは、楽器やスタジオ機器、オーディオ機器、DSPなどデジタル部品・ソフトウェア技術に至るまで、音に関する製品を網羅する「音の総合メーカー」だ。筆者が楽器製造部門のある豊岡工場を見学した折、音に対するこだわりの数々に感嘆させられたものだ。 そのヤマハを代表するヘッドホンが「HPH-PRO500」とイヤホンの「EPH-100」だ。PRO500の密閉・オーバーイヤー型という構造は、高い遮音性と聴き疲れの少なさを両立、快適なサウンドリスニングを約束する。インナーイヤー型のEPH-100は、アルミ削り出しのスリムボディと複層構造のイヤーチップが印象的だ。 PRO500の真骨頂は、その広大なサウンドフィールドにある。左右の分離感が高く、見通しがいい。音はフラットでナチュラル指向だが、レスポンスがはやく音の粒立ちが冴える。低域は張りがあり、ドライブ感もある。側圧が絶妙な加減で長時間聴いても疲れない。 EPH-100もサウンドフィールドの広さは格別だが、解像感高く緻密で繊細な音に心を奪われる。低域から中高域にかけてのバランスがよく、クラシックからジャズ、ロックまで幅広く対応できる地力もある。多段構造のイヤーチップが奏功したか、歪み感はなくどこまでもクリアな音世界が広がる。外観を含め、凜とした、という表現が似合うイヤホンだ。どちらにも、ヤマハの音づくりに対する真摯な情熱が存分に注ぎ込まれている。楽器やスタジオ機器まで揃える「ヤマハ」ヤマハサウンドの真髄に迫る楽器がモチーフに!音楽を知り尽くすEPH-100のドライバー構造HPH-PRO500のドライバー構造ネオジウムマグネットを採用した50mmドライバーユニット高剛性アルミ合金製ハウジングSPEC ●型式:密閉・ダイナミック型 ●ドライバー口径:50mm ●再生周波数帯域:20 ~ 20,000Hz ●インピーダンス:22Ω ●ケーブルの長さ:1.2m ●質量:369g(ケーブル含まず) ●付属品:交換用ケーブル(3.0m)、標準変換プラグ、クリーニングクロス、キャリングケース\OPEN 投 票No.138HPH-PRO500Yamaha\OPEN 投 票No.139EPH-100YamahaTechnology102 PREMIUM HEADPHONE GUIDE お問い合わせ:ヤマハミュージックジャパン ?0570-011-808 http://jp.yamaha.com/