ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15

概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.15

L I N E U P1P I C K U P カジュアルに「ハイレゾ」という言葉の一人歩きはまずいが、それをきっかけに「よい音」に興味を持つ方が増えるのはよいことだ。また、その流行をオーディオ本格参入のよい機会として活用してくれているメーカーもある。エレコムもそのひとつだ。自ら「意外にいい音、エレコム。」と名乗る通り、派手さに頼らず、実直に堅実な音づくりの製品を適切な価格で投入し、その足場を固めつつある。　ここでは新製品であるハイレゾ対応ヘッドホン2モデル、「EHP-R/OH1000」と「EHP-R/OH2000」に注目したい。奇をてらわないベーシックなデザインは共通だ。後者は「日本製液晶ポリマーフィルム製振動板」、「高剛性アルミハウジング」を備え、よりコストのかかる素材や技術を投入した順当なハイグレードモデルと考えればよいだろう。前者は振動板が「チタンコート振動板」となるが、これも凝った素材であるし、内部の反響を散らして音の癖を避けるラウンド形状ハウジングやケーブル内で左右グランド導線を独立分離して各種ノイズの減少を図るといった基本設計は共通。必要十分なコスト投入で、最大限の効果を得ており、まったく侮れない。　音調については、まず「EHP-R/OH1000」は、重みや厚みといった要素は無理に稼がずに、中高域の描写の明瞭さや空間の見晴らしのよさといった要素が打ち出されている印象だ。ここはチタンコート振動板の効果を感じるし、その採用も含めて、ハイレゾの魅力である解像感や空間性を生かすチューニングを狙っているように思える。エレクトロ系で空間を広く使って音を緻密に配置してある様子、ロックでもヘヴィーさではなくキレキレのエッジ感、たとえば「セカオワ」や「凛として時雨」あたりのようなサウンドを楽しみたいという方にも、とてもフィットしそうだ。「E H P - R /OH2000」になると、中高域や空間性は損なわず、ベースやドラムスなど低音楽器にタイトな太さが生まれる。「E H P - R /OH1000」の美点はそのままに、対応できる好みや音楽ジャンルの幅が広がる感じだ。まさに実際のサウンドとしても「順当な上位モデル」として、コストパフォーマンスに優れており、納得の完成度といえる。W O R L D高音質ドライバーを搭載したハイレゾ対応ヘッドホン登場！コスパに優れたハイレゾ対応イヤホン３シリーズも絶賛発売中！ ドライバー／ボールピース／マグネットを同軸上に配置する音孔構造「MagneticTurbo Axialy Port」を採用。エレコム独自の音響技術により、高音質を実現する。なお、すべてのモデルが、好みのカラーだけでなくマイクリモコンのあり／なしを選べるラインアップ展開も特長だ。ハイレゾ対応ヘッドホンらしく、高いトランジェント特性でワイドレンジを実現するために、心臓部のドライバーにはエレコム独自の音響テクノロジーが盛り込まれた。OH1000はチタンコートを施したP E Tフィルム振動板、OH2000は日本製液晶ポリマーフィルム振動板を搭載。振動板を新たに開発ベストセラーを続けるハイレゾ対応イヤホンCHECK!EHP-CH1000ELECOM\OPEN 投 票No.051※ゴールドとシルバーの2色。リモコンマイク付属モデルもラインアップダイナミック型イヤホンEHP-CH2000ELECOM\OPEN 投 票No.052※ゴールドとシルバーの2色。リモコンマイク付属モデルもラインアップダイナミック型イヤホンEHP-CH3000ELECOM\OPEN 投 票No.053※ブラックとカーキの2色。リモコンマイク付属モデルもラインアップダイナミック型イヤホン写真はEHP-R/OH1000のチタンコート振動板PREMIUM HEADPHONE GUIDE 39