ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15

概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.15

LHPAHR192　Lightningアダプタ「LHP-192」シリーズは、エレコムブランドの兄弟分である「ロジテック」からの登場となるが、ハイレゾオーディオ戦略の一環を担う、極めて重要なアイテムだ。特殊な変換アダプタ等を必要とせず、iPhoneでハイレゾを楽しめるようにしてくれることが最大のポイント。Appleの正規ライセンスを取得したアクセサリーであり、iPhoneのLightning端子に本機を直結するだけでデジタル接続ができるのだ。一般的なポータブルヘッドホンアンプよりも遥かにコンパクトなサイズでありながら、多層基板でのノイズ対策、192kHz/24bit対応といった高性能を備えている。筐体はアルミブロックから１点１点機械切削加工によって作られており、剛性と電気特性に優れたオールアルミ構成。細部にも妥協がない。さらにiPhoneからの電力で動作するバスパワータイプなので、電池切れの心配がない、というのもうれしい。本体にはリモコンのボタンも搭載しているので、手もとでの楽曲再生操作もかんたんだ。利便性を損ねない使いやすさを確保しつつ、背面クリップは回転式で90度ごとにクリックで固定され、使いやすい向きに合わせれば、それが維持される。シャツやジーンズのポケット、バッグのストラップなど、好みの場所に自由に取り付けられるだろう。細かな使い勝手への配慮も行き届いている。　なお、ラインアップとしては、Lightningアダプタ単体モデル「LHP-AHR192」のほかに、エレコム「EHP-CH2000」をベースに、ケーブルを0.6mと短くしたイヤホンが同梱された「LHPCHR192」が用意される。カラーはゴールドとシルバーの2色展開。なお、エレコムからはi P h o n eに対応するハイレゾ再生アプリ「ELECOM Hi-Res Music Player」も無料で提供が開始された。現状での機能面はかなりシンプルだが、これを活用すれば迷わず、かつお求めやすい価格で気軽に、ポータブル環境でハイレゾ音源を楽しめる。　今回はイヤホン付属モデル、LHP-CHR192で試聴をおこなった。アンプ部分の影響が大きいと思うが、シンバルのシャープな輝きやベースの存在感を強め、より明確な音作りに振ってある印象だ。高域はハイレゾの解像感をわかりやすく届けてくれるチューニングともいえるだろう。しかし、だからといって刺さりすぎることもない。エッジの効いた現代的なポップスやアニソンのハイレゾとは特に好相性と感じた。また、もちろん、ハイレゾ以外の音源にもポータブルヘッドホンアンプとして、十分に効果を発揮してくれる。外出時で周りがうるさいと細かな音が聴こえにくかったり低音が足りなかったりする…といった悩みの解消も期待できそうだ。iPhoneユーザー必聴、「使える場面」の多いLightningアダプタの登場だ。スマホアプリも登場！　標準のミュージックアプリでは再生できないハイレゾ音源（WAV/FLAC)を、iPhoneで再生できるようにするエレコム独自のアプリ。ハイレゾ音源が再生できるアプリ2P I C K U PCHECK!\OPEN 投 票No.054SPEC ＜アダプタ部＞●最大出力：30mW＋30mW（16Ω）●サンプリングレート：最大192kHz ●量子化ビット数：最大24bit ●電源：iOS機器より供給 ●対応OS：iOS8.3以降小型だからと侮ることなかれ！ ４層基板による低ノイズ、低インピーダンス設計を採用。さらにコダワリは電源まわりにも及び、USBバスパワー駆動ながら、30mW+30mWの大出力を実現している。※イヤホン付属モデル「LHP-CHR192」もラインアップLOGITECLightningオーディオアダプタiPhoneでハイレゾ再生電源いらずのLightningアダプタELECOM Hi-Res Music PlayeriOS 無料40 PREMIUM HEADPHONE GUIDE