ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.15

 機能面では、バランス駆動への対応が最大の特徴だろう。E S S 社製のD A C 「E S 9 0 1 8 K 2 M 」とアンプ「S A B R E9601K」をそれぞれ2基ずつ搭載するなど、贅を尽くした設計となっている。パイオニアと異なり、1画面で完結するミニマルかつシンプルなGUI。より音楽に集中できる仕様といえるだろう。 音質面では、自然に整った音調との印象はある。たとえばボーカルの息遣いの鋭さやシンバルのシャリンとした鈴鳴りといった成分は、パイオニアのハイレゾプレーヤーに比べて穏やかな出し方だ。低域も凹凸なく自然に伸びた結果としての充実感といった感触であり、強調感はない。しかし2.5mm端子側でのバランス駆動とACG駆動を主に利用する想定となると、こちらのモデルの優位は大きい。前者はシングルエンド利用時とは明確に異なり、すっきりとした空間性とそれを背景にしたひとつひとつの音の明確さやパワフルさを得られる。逆に後者はシングルエンドから音の方向性は変えすぎずに、しかしレベルを引き上げる感じだ。このふたつを設定の切り替えだけで、場面や気分に応じて使い分けられることは、このモデルの大きな特徴、いやもう「特権」と呼んでもよいだろう。ぜひこれらの利用を視野に入れた上で検討してほしい。バランス駆動の特権を味わう至極のオーディオライフオンキヨーとパイオニア、2大ハイレゾプレーヤー 日本を代表するオーディオブランド、オンキヨーとパイオニア。両社から待望のポータブルハイレゾプレーヤーが登場した。どちらもハイレゾ音源の各種フォーマットの再生に対応。32GBの内蔵メモリーに加えて、microSDカードスロット2機を備え、容量は万全。オーディオブランドらしいコダワリさらにWi-Fi接続が可能で、e-onkyo musicから直接楽曲を購入できるほか、Google Playに対応しており、「YouTube」などの動画コンテンツ、「AWA」などの定額制音楽配信アプリも楽しめる。さらに機能性だけでなく、回路設計や基板のレイアウトなど、音質を高める多数のノウハウが盛り込まれた。はじめての1台にどちらを選ぶか? ぜひ楽しみながら検討してみてほしい。DP-X1OnkyoSPEC ●メモリー容量:32GB(microSDカード×2、最大432GB対応) ●最大対応サンプリング周波数/量子化ビット数:PCM→384kHz/24bit、DSD→11.2MHz/1bit●連続再生時間:約16時間(FLAC 96kHz/24bitアンバランス再生時) ●接続端子:microUSB-B×1、3.5mmステレオミニ出力×1、2.5mm4極バランス出力×1、microSDカードスロット×2 ●外形寸法:75.9W×129.0H×12.7Dmm ●質量:203g●お問い合わせ:オンキヨー ??050-3388-9427\OPEN 投 票No.090高橋 敦の視点編集部おすすめセットONKYO DP-X1×PIONEER SE-MHR5バランス接続が可能! オンキヨーのハイレゾプレーヤーの設定項目で組み合わせるヘッドホンに「SE-MHR5」を指定すれば、最適な調整値で究極のピュアサウンドが楽しめる!68 PREMIUM HEADPHONE GUIDE