ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.15
OPPO Digital社(以下、OPPO)は、米シリコンバレーに拠点を置くオーディオ・ビジュアルのイノベーターだ。最先端の技術やサービスを常にいち早く自社製品へ貪欲に取り込んできた姿勢は、多くのファンから熱烈な支持を集めている。そのOPPOがヘッドホンとその周辺機器の市場に参入してから早くも1年が過ぎたが、今や全国のヘッドホン専門店、およびポータブルオーディオに注力する量販店に、同社の製品展示が一気に広がっている。 OPPOの先進性と独自性を語るうえで、同社が初めて発売したヘッドホンがいきなりトップエンドのハイエンドモデルであったことに加えて、開発や製造に高い技術力とノウハウが求められる平面磁界駆動方式から着手し、しかも大きな成功を収めていることに注目したい。特にフラグシップの「PM-1」の発売から間髪入れず、約半年後に登場した密閉型ポータブルヘッドホン「PM-3」はヘッドホンの歴史に名を刻む要注目モデルだ。 本機は一般的なダイナミック型とは異なる、平面磁界駆動型と呼ばれる、音を鳴らすための振動板の形状、ドライバーの駆動方式を採用したヘッドホンだ。従来、平面磁界駆動型のヘッドホンは歪みが少なく音質的メリットが多い一方で、能率が低く十分な音量が得にくいため、アウトドアでの使用には不向きとされていたが、本機ではドライバーの駆動力を高めて効率よく振動板に伝える独自技術により、ケタ外れなほどの能率のよさを獲得。低インピーダンス設計と合わせて、スマホにつないだポータブルリスニングでも、その滑らかでつながりのよいサウンドが楽しめる画期的なヘッドホンだ。 ケーブルは着脱式で、汎用性の高い3.5mmステレオミニプラグに対応する。純正グラウンドセパレート接続ケーブル「OPP-35BHC-1」に交換してOPPOのポタアン「HA-2」に接続すれば、4極グラウンド分離出力により、セパレーション、透明感、広大な音場表現がさらに一皮剥ける。まさに相性抜群の組み合わせだ。 平面磁界駆動型ならではの自然な滑らさと微細なニュアンスを描きわける巧みな表現力に加えて、ダイナミック型のヘッドホンに近いメリハリと切れ味のよさを併せ持つサウンドだ。ボーカルはまるで生声と向き合っているような生気に満ちている。ロックのビートは打ち込みが深くしなやか。この生命力あふれるサウンドを気軽にアウトドアで楽しめる喜びをぜひ一度体験してほしい。平面磁界駆動型の魅力を、ポータブルで楽しめる所有欲を刺激するスマートなデザインポータブルヘッドホンらしいコンパクト&軽量設計。柔らかいイヤーパッドとヘッドバンドによる心地よいフィットを実現。エレガントなブラックとホワイトに、ビビッドな色合いで個性も主張できるブルーとレッドが加わった。独創技術を盛り込みハイレゾサウンドを実現本機のために開発された平面磁界駆動型ドライバーユニットには、55mm口径の小型・軽量な真円形振動板を採用。スパイラル形状の両面駆動コイルを配置して、類い希な高い駆動力とスムーズなレスポンス性能を獲得した。AKシリーズなどに最適なバランスケーブルも新登場2.5mmの4極端子を搭載したOPPO純正のバランス接続用リケーブル「OPP-25BHC-1」も新登場。AK380と組み合わせて通常ケーブルと聴き比べてみると、セパレーションが上がってダイナミックレンジに余裕が生まれるのがわかる。トレンドを網羅するP M - 3PM-3 HA-2 HA-1 (JP)る秘密を探る「OPPO Digital」はアメリカ、カリフォルニア州に本社を構えるエレクトロニクスメーカーである。高級ブルーレイプレーヤーを開発することでも知られ、いちはやくトレンドを盛り込み、時代の先を行く製品づくりを行っている。 カリフォルニア発のブランドBRANDPREMIUM HEADPHONE GUIDE 77