ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.15

、今開く伝説の扉。2基のドライバーをつなぐAcuPassテクノロジーMMCXをさらに小型化したネジ式のコネクターを採用NEW“X”シリーズ全ラインアップ上位機のエッセンスを再現クリプシュ初のハイブリッドX10、X11iの正統後継者名門スピーカーブランド「Klipsch(クリプシュ)」が放つ渾身のイヤホン「Xシリーズ」。数多くのファンに愛され続ける「X10」の系譜を継承する音質追求ラインだ。今回は追加されたラインアップよりフラグシップの「X20i」を中心に、魅力を解説しよう。シングルBAドライバー搭載シングルBAドライバー搭載ハイブリッドドライバー搭載取材・文/山本 敦(オーディオ評論家) 写真(メイン)/阿部良寛お問い合わせ:フロンティアファクトリー http://www.klipsch.jp/X6iXR8i ? HYBRID ?X12iDetail定評のあるBAドライバー「KG-723」を使うシングルBAモデルだ。上位機と同様にスリムな楕円デザインを基本とし、ボディ素材には、亜鉛ダイキャスト素材とエラストマー複合材を組み合わせ、快適な装着感を獲得した。重厚さと華やかさを艶やかに融合させたクリプシュ初のハイブリッドモデル。BAドライバー「KG-723」、ダイナミック・ドライバー「KG-065」を各1基搭載し、AcuPassテクノロジーを使い、美しい音のつながりを実現した。ロングセラーを続けるX10、そしてX10よりさらに音質を磨いたX11i。両者の流れを継承するシングルBAモデル。ドライバーは両モデルと同じ「KG-926」を採用し、ケーブルの耐久性も向上させた優秀機。X20iにはスピーカー開発のノウハウが息づく、再生帯域が全く異なる2つのBAドライバーによる2ウェイ構成だ。ローパスフィルターである「AcuPassテクノロジー」を採用するが、それは高音域を抑制するダンパーを廃し、信号回路を簡素化することで歪みを低減させる狙いがあったという。その結果、自然な音のつながりが獲得できたのだ。X20iはMFi認証のリモコン部からケーブルが取り外しできる。コネクターには小型でネジ式の「SSMCX規格」を採用。米国クリプシュ社の担当者に聞くと、「SSMCXは、他に多く採用されるMMCXと同じメリットを持ちつつ、より小型で安定性がある規格です。良好な技術でユーザーメリットがあるなら当社はいちはやく導入します」とのことだ。イプのハイエンド機「X12i」、エントリークラスの「X6i」、そしてクリプシュとして初めての挑戦になるBAとダイナミックのドライバーを組み合わせたハイブリッド型イヤホン「XR8i」と、ほかにも個性的な顔ぶれが揃った。 「X12 i」はクリプシュの正統派・ハイエンドサウンドを継承する透明感と解像度の高さを特長とする。伸びやかなボーカルは質感も絹のように滑らか。瞬速な低域はディテール描写も緻密だ。オーケストラの演奏も上位機らしく立体感にあふれている。 「XR8i」は新Xシリーズの中でも特に堂々とした安定感のある中低域を聴かせるイヤホンだ。帯域間のセパレーションが良好で、なおかつ一つの音楽にまとめ上げる力にも長ける。トリオ編成のジャズピアノは各楽器の音が鮮明に定位して、情熱的なグルーヴがうねりを上げる。 「X6i」は元気でメリハリのあるサウンドが持ち味だ。BA型でありながら、ダイナミック型のように力強い押し出し感がポップス系の作品にとてもよくマッチした。 各モデルの個性を聴き比べるほど、クリプシュの深いこだわりが見えてくる。\OPEN 投 票No.112\OPEN 投 票No.111\OPEN 投 票No.110オーバルイヤーチップ(スリム)ネジ式SSMCXコネクタKG-926KG-125AcuPassテクノロジーMFi認証3ボタンリモコン&マイクPREMIUM HEADPHONE GUIDE 85