ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.15

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.15

揺るぎない価値5部門すべてを制覇ダイナミックな低域、凜とした高域そのほかVGPを獲得した秀作イヤホンお問い合わせ:協和ハーモネット ??050-3537-3210 http://www.zeroaudio.jpBA型×2ダイナミック型×2BA型×1ダイナミック型×1ZH-DX200-CTZH-BX510-CSZH-DX210-CBZH-BX700-CDLINEUP通称「CARBO TENORE」。カーボン+アルミボディと低音重視の音質傾向はそのままに、5.78mmの小型ドライバーとすることで、小型&軽量化を実現。インナーイヤー型ヘッドホン5000円未満部門で受賞。通称「CARBO SINGOLO」。小型BAドライバー1基でコンパクトなボディを実現。こちらも真鍮削り出しノズル、カーボン+真鍮+アルミボディーを採用。インナーイヤー型ヘッドホン1万円以上3万円未満部門で受賞。通称「CARBO BASSO」。ヘビーな重低音サウンドを目指して、8.5mmドライバーとカーボン+アルミボディを採用。インナーイヤー型ヘッドホン5000円未満部門で受賞。通称「CARBO DOPPIO」。デュアルBAドライバーを搭載。真鍮削り出しノズル、カーボン+真鍮+アルミボディなど、厳選パーツを駆使した一品。インナーイヤー型ヘッドホン1万円以上3万円未満部門で受賞。2010年に誕生した国産イヤホンブランド「ZERO AUDIO(ゼロオーディオ)」。金属やカーボン素材を使用しつつ丁寧な仕上げがなされた筐体デザインに加え、バランスド・アーマチュア・ドライバー(BA)などの高級ユニットを積極的に採用。国内メーカーならではの丁寧なものづくりも加わり、良質な製品を作り上げつつも、同時に、それらを衝撃的な(といいたくなるくらいの)プライスタグで提供。圧倒的なコストパフォーマンスの高さと、そして何よりも良質なサウンドクオリティによって、いまや多くのヘッドホンユーザーから圧倒的な支持と厚い信頼を得ている。なお、筆者が審査員を務めるオーディオビジュアルアワード、VGP2016では、エントリーした5モデルすべてが受賞の栄誉を勝ち取っている。そのことからも安定した実力が窺い知れるだろう。 現在、ゼロオーディオのラインアップは、カーボン製ボディシェルにフルレンジBAドライバーを2基搭載したハイクラスの(といっても直販価格1 万円台に収まっていたりするのだが)“ C A R B ODOPPIO”こと「ZH-BX700-CD」から、小口径ダイナミック型ドライバーを採用するエントリークラス(といってもリアルカーボン筐体を採用していたりするのだが)の“C A R B O T E N O R E”「ZH-DX200-CT」まで、数モデルを取り揃えている。 どれもゼロオーディオらしい、良好なクオリティと嬉しいコストパフォーマンスを併せ持つ良質な製品ばかりだが、そんなラインアップのなかに、これまでの製品とは異なったコンセプトを持つアイテムが誕生した。それが“DUOZA”シリーズだ。 アルミ削り出しのボディに口径の異なる2基のダイナミック型ドライバーを搭載。7Hz?40,000Hzというワイドレンジ再生を実現することで、同ブランド製品初の“ハイレゾ対応”を謳っている。 艶消しブラックとルビーレッド、ひと目で左右がわかるカラーコーディネイトが施された本体は、オールアルミ製に加えて丁寧なフィニッシュが施されており、確かな上質感を持ち合わせている。ボディの剛性の高さは、音質にも寄与している。装着性にもこだわりが見てとれる。ケーブルを外側に配置するSSR (Side Strain Relief)デザインは、3Dプリント技術を駆使してサンプリング検証をおこない、この形状に辿り着いたのだという。 いっぽう、肝心のサウンドもなかなかのもの。抜けのよいダイナミックな表現の低域と、凜とした高域によって、フォーカス感の高いサウンドが楽しめる。ゼロオーディオらしいクオリティの高さと豊かな表現力を確保しつつも、どことなく親しみやすさも感じる、馴染みのよいサウンドだ。価格も含め、注目の製品といえるだろう。\OPEN 投 票No.119\OPEN 投 票No.117\OPEN 投 票No.118\OPEN 投 票No.116PREMIUM HEADPHONE GUIDE 89