ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.16
シップサウンド唯一無二の技術が至高のサウンドを創り出す振動板や筐体を改良したテスラドライバー初代機からここもブラッシュアップ!ケーブルの着脱対応柔軟性の高いヘッドバンドT1 2nd Generationを鳴らしきるヘッドホンアンプ!据え置き型ヘッドホンアンプお問い合わせ:タスカムカスタマーサポート ?0570-000-809 https://tascam.jp/SPEC ●定格出力:150mW×2(32Ω負荷時)、170mW×2(250Ω負荷時)、100mW×2(600Ω負荷時) ●外形寸法:216W×55 H×235 Dmm ●質量:2.2kgA 2DetailCheckPick Up!Profile 独beyerdynamicは1924年に創業した老舗ブランドであり、ヘッドホン分野では1937年に世界初のダイナミック型「DT48」を世に送り出した名門だ。これまでも様々なベストプロダクツを手掛けてきたが、そのなかでも特に大きな変革点となったのが2009年に発表された「テスラテクノロジー」だ。エアギャップでの磁束密度が10000ガウス=1テスラを超える強力な磁気回路を搭載し、高い能率を確保したドライバーユニットであり、第一号機として誕生したフラグシップ「T 1」は非常に繊細かつ品のよい上質なサウンドを奏でるモデルとして世界中で高い評価を得た。そして2015年、そのテスラドライバーに手が入れられたT 1の第二世代機「T 1 2 n dGeneration」が誕生。初のお披露目の場に、T 1を世界で一番販売したという、ここ日本が選ばれたのも記憶に新しい。 それではT 1 2nd Generationがどのような進化を遂げたのか、改めて解説していこう。心臓部となるテスラドライバーは、高域の不要な共振を抑制して歪みのない音伸びを実現。低域の再生能力もより向上させ、制動のよい高密度で良質な低音を獲得した。バッフル構造の見直しも実施され、ドライバーの取り付け位置や角度、精度も改められ、共振ノイズを抑え込み、正確な振動運動を支える構造を取り入れた。左右ドライバーのペア精度も高まり、ハイレゾ音源をさらに緻密でリアルに描けるようになった。外観的に大きな変更となったのがバランス駆動への対応も見据えた着脱式ケーブルの採用だ。ケーブルそのものも7N-OCC導体を新たに採用。耐久性の高いプロテインレザーをヘッドバンド素材とし、ベロア素材のイヤーパッドもホローファイバー繊維を取り入れるとともに、ソフトな感触を持つメモリーフォームをクッション材に導入した。 試聴には抜群の相性を誇るディスクリート構成の同社ヘッドホンアンプ「A 2」と組み合わせた。T 1とのサウンド比較においてはドライバー周りの改良によることで流麗さが増し、低域の表現もゆったりと余裕のある響きとなる。高域の質感もより滑らかでボーカルにも肉付きが増し、重心の下がった安定感あるサウンドだ。華麗で澄んだ硬質な高域の響きはT 1にも歩があるが、全体的な空間表現力やトータルバランスの点では圧倒的にT 1 2nd Generationの方が優位だ。存在感の高い音像の密度感と質感の丁寧なトレース力。広い空間に放たれる潤いに満ちた弦楽器や女性の声の艶やかさも絶品だ。伝統のブランドが満を持して送り出したT 1 2nd Generationの唯一無二たる孤高のサウンドをぜひとも堪能いただきたい。600Ωのムービングコイルはそのまま継承しながらも、内部パーツから発生する振動ノイズを低減するため、バッフル形状の最適化を図り、なおかつ振動板に改良を加えるなど、細部にわたり見直しが施された。初代機よりも、さらに正確でバランスのよいサウンドを実現している。T 1 2nd Generationからは、ケーブルの着脱が可能になったため、同社のバランス接続対応ケーブルである「B CABLE T12G」を使用した接続ができるようになった。初代機のヘッドバンドよりも柔軟性が高い素材を使用したことで、型崩れに強く、長時間リスニングによる疲労感を軽減した。T 1 2nd Generationをとことん鳴らしきるために開発された「A 2」は、高品位パーツが多数採用され、ディスクリート構成のフルアナログ回路を採用している。出力インピーダンスの切り替えスイッチも採用するなど、幅広い製品に対応できる構成になっている。\OPEN 投 票No.158Point 1Point 2PREMIUM HEADPHONE GUIDE 101