ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16

概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.16

こだわりを実感せよ＞SENNHEISER SHAPE THE FUTURE OF AUDIOSennheiserMOMONTUMWireless　ファッショナブルでスタイリッシュ、iPhoneでもしっかりと実力を発揮する使い勝手のよさ。そしてメリハリがよく、表現力豊かなサウンドも持つ良質なヘッドホンとして、発売以降、大いに注目を集めた「MOMENTUM」。その後、第2世代へと進化し、音質面でさらなるグレードアップを果たしたが、今度はユーザビリティ面で大きなアドバンテージを持つワイヤレスモデル2機種が登場した。それがこの「MOMENTUM Wireless」（アラウンドイヤー型）、「MOMENTUM On-Ear Wireless」（オンイヤー型）だ。　ネオクラシック系のデザインで美しく纏めあげられた外観や、折りたたみ機構はそのままに、Bluetooth機能の搭載によりワイヤレス再生を実現。より手軽に音楽再生を楽しめるようになった。　Bluetooth機能を積むとなると、同時にパワーアンプを搭載したり、スイッチ類をレイアウトしたりする必要があるなど、様々な付加項目があり、結果としてハウジング部がかなり大型化してしまうのだが、こと両モデルについては、そういった印象が一切ない。なんとも素晴らしい、巧みなパッケージングといえるだろう。　Bluetooth接続なので、有線に比べると多少クオリティが落ちてしまっているはずなのだが、厳密な比較試聴でもしない限り、全くといっていいほど気にならない。メリハリがよく、ダイナミックな表美しいデザインのまま、ワイヤレス＆ノイズキャンセリングを実現現を基調としつつ、その合間に埋もれがちな細やかな表現もしっかりと拾いあげてくれる素性のよさは変わらず、音楽を存分に楽しませてくれるのだ。コレは、単にaptXコーデックをサポートしているだけでなく、音作りが絶妙だからこそ。こういった“聴かせ方の妙”こそ、ゼンハイザーの真骨頂といえる部分だし、それがワイヤレスモデルにもしっかり継承されているのは、さすがといえる部分。マイクロホンを含め、長年オーディオに携わり続けている、老舗メーカーならではの底力を感じさせる、素晴らしい製品といえるだろう。　もうひとつ、このMOMENTUM Wireless、MOMENTUMOn-Ear Wirelessにはオリジナルのノイズキャンセリング機能「ノイズガード」も搭載されているのだが、そちらも秀逸だ。4つの集音マイクを活用して低域を中心に騒音を低減するというものだが、これをオンにすることで、静けさが得られ、音楽がとても鮮明に聴こえるようになる。まわりの環境に左右されず、音楽をゆったりと、そして存分に楽しみたいというニーズにピッタリの機能といえる。　このようにMOMENTUM Wireless、MOMENTUM On-EarWirelessは、機能性と音質が巧みに両立した、いかにもゼンハイザーらしい。VGP金賞獲得の栄誉は、まさに必然の結果といえるだろう。SPEC ●無線規格：Bluetooth 4.0+EDR　●対応コーデック：aptX/SBC ●連続再生時間：約22時間 ●質量：約256g ●付属品：1.4ｍオーディオケーブル(L型)、USBチャージングケーブル、航空機用変換アダプタ、キャリングケース\OPEN　投 票No.002ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドセットBluetoothオーバーヘッド型ヘッドホン（5万円以上)部門NEW!PREMIUM HEADPHONE GUIDE 15