ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.16
“Fender”の音開発者の理想を実現したフェンダーサウンド2BA×ダイナミック1BA×ダイナミック2BAFXA7よりも低域の迫力がプラスされるスピード感が持ち味ボーカルは最も自然ロックの歴史になくてはならない存在である楽器ブランド「Fende(r フェンダー)」。輝かしい歴史を持つが、この度同社初のイヤーモニターが日本に上陸した。一見すると同じような形状に見えるが、内部構成や音のチューニングは全く異なる。今回はその音質傾向を、オーディオ評論家の高橋 敦氏が解説する。取材・文/高橋 敦SPEC ●型式:密閉ハイブリッド型(ダイナミック×1 +バランスド・アーマチュア×2)●再生周波数特性:6~24,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:約1.3m(MMCXコネクター)●付属品:イヤーチップ(S/M/MP/L)、イヤープラグ、標準変換アダプタ、クリーニングツール、キャリングケースSPEC ●型式:密閉ハイブリッド型(ダイナミック×1+バランスド・アーマチュア×1)●再生周波数特性:6~22,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:約1.3 m(MMCXコネクター)●付属品:イヤーチップ(S/M/MP/L)、標準変換アダプタ、クリーニングツール、キャリングケースSPEC ●型式:密閉バランスド・アーマチュア型(バランスド・アーマチュア×2)●再生周波数特性:19~21,000Hz ●インピーダンス:36Ω ●ケーブルの長さ:約1.3 m(MMCXコネクター)●付属品:イヤーチップ(S/M/MP/L)、標準変換アダプタ、クリーニングツール、キャリングケースFender Fender Fender FXA7 FXA6 FXA5音質傾向音質傾向音質傾向\OPEN 投 票No.053 \OPEN 投 票No.054 \OPEN 投 票No.055 上位モデルは開発者のデール・ロット氏が特許を取得しているバランスド・アーマチュア(BA)+ダイナミックのハイブリッドドライバー構成を採用する。かつてロット氏が率いたAurisonics社のイヤーモニターに“フェンダーチューニング”が加わり、持ち味であるウォームな空気感、肉感のある中低域に、ギターのエッジや声をシャープに伝える中高域が加わる。フェンダーのサウンドといえるだろう。特に女性ボーカルが象徴的だ。 本機とFXA7がハイブリッド構成で、7が高域BA2基に対して本機は1基という構成から、中低域の存在感が強まりそうと予測したが、おおよそ間違いない。書き方を変えれば中低域の個性はFXA7と共通だが、低域をより強く味わいやすいのはFXA6だ。フェンダーファンの方々には「ジャズベではなくプレベっぽい低音」といえば伝わるだろうか。ベースのゴツっとした芯よりもブオンと唸る太さが際立つ、迫力の中低音描写だ。 ラインアップで唯一、低域側もBAが担当するドライバー構成。サウンドも柔らかいサウンド傾向が基本だが、このモデルはナチュラルでクリスピー。若々しい弾け方をする。フェンダーファンの方々には「ローズではなくメイプル指板」「ツイードではなくシルバーフェイス」といえば伝わるだろうか。明快なアタックやスピード感が持ち味だ。またボーカルの感触はこのモデルが最も自然なので歌ものポップスにもおすすめ。34 PREMIUM HEADPHONE GUIDE