ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.16

ダイナミックダイナミック大柄な低域をベースに明るい高域が魅力耳にダイレクトに届く濃密かつ厚みのある音精度の高い音響技術にフェンダーの技術が融合Made in USAを貫き高い性能を約束する本国開発者を直撃!“Fender”イヤホンの秘密お問い合わせ:完実電気 ?050-3388-6838 http://fender.co.jp/SPEC ●型式:密閉ダイナミック型 ●再生周波数特性:6~23,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:約1.3m(MMCXコネクター)●付属品:イヤーチップ(S/M/MP/L)、クリーニングツール、キャリングケースSPEC ●型式:密閉ダイナミック型 ●再生周波数特性:14~22,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:約1.3m(MMCXコネクター)●付属品:イヤーチップ(S/M/MP/L)、クリーニングツール、キャリングケースを大解剖Fender FenderFXA2 DXA1音質傾向音質傾向●取材協力\OPEN 投 票No.056 \OPEN 投 票No.057 本機と「DXA1」との違いは「Bass TunedPort」の有無にある。本機は、バスドラムやベースなど低音楽器がその音の鳴ったポイントから自然に抜けて広がり、大柄な響きを生み出す。ポートのおかげかドライバーへの負荷が少なく、伸び伸びと動いている印象だ。たっぷりとした低音を土台としたピラミッド型の帯域バランスだがヌケがよいので鈍重さはない。高域に少しのアクセントもあり、シンバルの鈴鳴りの明るさなどもポイント。 このモデルのみがフェンダーイヤホンの特長的な技術「Bass Tuned Port」を搭載していないことは、サウンドにも現れている。ベースやドラムスの自然なヌケや響きの広がりは上位モデルに及ばない一方で、外側へ音が広がらないからこそ、内側に向けての濃い厚みのある音色が味わえる。楽器のアタックや高音のシャープさも比較的ウォームな感触となるため、リズム楽器にモータウン的なソウルを感じられるのも面白い。 フェンダーイヤホンに共通する特長は、電気的なネットワーク回路を用いずに、各ドライバーの特性を正しく理解した上で、位置や傾きを調整することで理想とするサウンドを作っていることだ。そのためハウジングの製造には高い精度が求められ、3Dプリンターを駆使している点も大きなポイントだ。こうした高い音響技術に加えて、光沢のある筐体の塗装にはフェンダーギターと同じ手法が採用されるなど、フェンダーが長年培った製造技術も活かされている。 楽器ファンにはおなじみのブランド「Fender」。1956年に創業して以来、フェンダーのギターやアンプは、輝かしいロックのステージで使用されてきた。そんな音楽の歴史と切っても切れないフェンダー初のイヤーモニターがここで紹介する5つだ。開発には、マネージメントを担当するジム・ナインスリング氏を中心に、「Aurisonics」でプロ用のイヤーモニターを開発していたデール・ロット氏が加わって進められた。製造は音楽の都、ナッシュビルにて全てハンドメイドで行われ、全ての製品をロット氏が目視と試聴を行い、正しい性能が出ている製品だけが出荷される徹底ぶりである。商品に同梱されるシリアルナンバーはその自信の表れでもある。製品開発担当:デール・ロット氏(左)マネージメント担当:ジム・ナインスリング氏(右)ナッシュビルでは一流の職人がひとつひとつハンドメイドでイヤーモニターを製造する。PREMIUM HEADPHONE GUIDE 35