ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.16
スタイリッシュなデザインを持つと同時に、音を好みに合わせて自由にカスタマイズできるという、とてもユニークなイヤホン&ヘッドホンのブランド、それが「Torque(トルク)」である。2015年に誕生したばかりで、カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を構えるトルクは、音楽ジャンルはもとより、人それぞれで異なる趣味趣向に対して「あらゆる音楽愛好家のニーズに柔軟に対応する」画期的な製品を生み出そうと、これまでイヤホンやヘッドホンなどを作ってきた経験豊かなデザイナーやエンジニアが集結して設立したのだという。 そんな彼らの記念すべき日本上陸「第1弾」となる製品が、イヤホンの「t096z」とヘッドホンの「t402v」だ。どちらも今までにないユニークなコンセプトと構造を持つ製品に作り上げられている。 まず、イヤホンの「t096z」は、バイオセル素材の振動板を持つ、新開発の9mmダイナミックドライバーを搭載。これに真鍮製の筐体を組み合わせることで、不要振動を抑え、ピュアなサウンドを実現している。とはいえ、「t096z」最大の特長といえば、ノズル先端のバルブ装置「TorqueValveTM」を交換できるところだ。この機構により、ひとつのイヤホンで、多彩なサウンドが楽しめる。つまりロックやヒップホップ、カントリー、ジャズ、クラシックなど、音響特性の異なる6タイプのフィルターを交換することで、さまざまなジャンル、さまざまな好みのサウンドに仕立て上げることができるのだ。 「t402v」ヘッドホンはもっとユニークだ。40mm口径のドライバーに「t096z」イヤホンと同じバイオセル振動板を採用してレスポンスのよいダイナミックなサウンドを実現するとともに、オンイヤー、オーバーイヤー2タイプのイヤーパッドを付属してユーザビリティにも配慮。さらに独自の「modi:fiTM」テクノロジーにより、イヤーパッドの取り付け位置を回転させることで、4タイプの音質に変化させることができるようになっている。 さて、実際のサウンドをイヤホン「t096z」で確認してみた。まずは「rock●●●」のバルブを装着、いくつかの音源を試聴してみる。確かに、ロック向きで、特にディープパープルなどを聴くと、ノリのよいリズムが楽しめる。逆に、邦楽ロックは「pop●●●」がピッタリ。スピーディでキレのよい、縦ノリのグルーブ感が存分に楽しめる。また、「classical ●●●」も特徴的で、中域を重視した個性的な帯域バランスで、チェロなどの弦楽器がリアルに感じられる。オーケストラよりも小編成が似合いそうな印象だ。 これまでも、音色傾向を変化させる製品はいくつかあったが、ここまで積極的に、かつ幅広く変化させることができる製品は初めて。自分好みのサウンドを探し出すだけでも、大いに楽しめそうだ。気鋭のブランド官能的なまでに美しい、デザイン性に優れたヘッドホン。それだけでも十分に魅力的だが、この”Torque(トルク)”はさらに凄い! 音を好みにカスタマイズできる、ユニークな機構を備えているのだ。思わず自慢したくなる、カリフォルニア生まれの個性際立つニューカマーだ。一石二鳥どころじゃない! カリフォルニア生まれの個性派サウンドを自在にカスタマイズ68 PREMIUM HEADPHONE GUIDE