ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.16

 アコースティック・リサーチは小さなスピーカーで大型機並みに力強い低音再生を実現する独自技術を発明し、アメリカにおけるピュアオーディオの進化をリードしてきた。本機も小柄ながらハイインピーダンス設計の上級ヘッドホンを軽々と鳴らせるドライブ力を圧倒的な個性とし、また「AR-M2」は「AR-M20」にはないライン出力も備えているので、屋外だけでなく家の中でも上質なハイレゾ再生環境の中心に据えることができる。 バーブラウンの高級DACチップ「PCM1794A」に、オペアンプやサンプリングレートコンバーターを独立配置。音質劣化の原因にもなり得るアップコンバート機能には目もくれず、ピュアで正確な原音再生をひたむきに追求した。敢えて最新のバージョンではなく、試聴を繰り返して最も音質がよかったAndroid 4.3を選択し、独自のオーディオパス設計を採用するプレーヤーアプリも乗せて、“手のひらに乗るHiFiコンポ”を完成させた。そのパワフルで透明感あふれるサウンドは、本機がポータブルリスニングの限界を超えたプレーヤーであることの証明だ。エンジニアたちの会心の笑みが浮かんでくる。兄弟機のM20と、それぞれに最適なリスニングシーンで使いわけたい。高級ヘッドホンを楽々駆動家でも外でも上質な音を楽しめるアジアを中心とした気鋭のブランドが多いハイレゾプレーヤーの市場に、アメリカ老舗オーディオブランドである「Acoustic Research(アコースティック・リサーチ)」が送る新しいハイレゾプレーヤーが「AR-M20」である。今回は、設計思想が異なる初代機「AR-M2」との用途の違いについて、オーディオ評論家の山本 敦氏が解説する。取材・文/山本 敦 写真/田代法生高性能なDAC、二系統の専用クロック、左右独立のオペアンプとヘッドホンアンプによる二段増幅回路により、高精度な音再現と3.7Vrmsのハイパワーを実現。>>>「M2」のコダワリ独自の二段増幅回路Acoustic ResearchAR-M2SPEC ●最大出力:248mW + 248mW(32Ω) ●ストレージ:64GB(microSDXCスロット×1/USB-OTGストレージ対応) ●最大サンプリング周波数/量子化ビット数:384kHz/32bit(PCM/192kHzにダウンコンバート)、5.6MHz/1bit(DSD/リニアPCM変換再生) ●連続再生時間:最長9時間●接続端子:3.5mmヘッドホン出力×1、ライン出力×1、microUSB-B×1●外形寸法:70W×136H×15Dmm ●質量:240g\OPEN  投 票No.135ハイレゾプレーヤー2つのはOSと独立した高品位なアナログボリュームヘッドホン派に最適82 PREMIUM HEADPHONE GUIDE