ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16

概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.16

　MP3の時代からポータブルオーディオのトップを走り続けるコウォンが、昨年に発売した主力機の「PLENUE M」が早くも第2世代に進化した。3.7型の有機ELディスプレイを搭載したフルメタルボディは、左側のフレームにエッジを付けた幾何学的なデザインにより、片手持ちでの操作性が大きくアップした。コウォン伝統のイコライザー機能「JetEffect 7」「BBE+」に、独自設計のOSによる小気味よい操作レスポンスは健在。一発でホーム画面に移動できる便利なホームボタンも追加した。　内蔵するアンプを大幅に強化したことから、元々傑出したS/N性能と低歪みが評判の前機種とスペック上の値は同じなのに、音の純度が飛躍的に向上している。スタンダードモデル“M”が第２世代に進化前機種と比べながら聴いてみると、オーケストラはハーモニーの濃淡が深まり、重なり合う弦楽器の質感、金管楽器の透明感が鮮やかに見えてくる。そして緊張感あふれる鋭い低音の打ち込み。ますます現代的なサウンドに生まれ変わった印象だ。ボーカルの再現性を聴き比べてみると、その差はもっと明らかだ。声の曇りがきれいに晴れて、ビブラートやブレスの細部が立体的に迫ってくる。前機種からの特長であるフラットなバランス感覚はそのままに、音楽の世界に引きこむ求心力がケタ違いに上がった。そのリアリティに思わず息を呑んでしまう。いまポータブルオーディオプレーヤーで楽しめる最高クラスのサウンドがここにある。お問い合わせ：シーエスCOWON販売　?03-6275-6310　http://www.cowonjapan.com/曇りなきピュアサウンドアンプをブラッシュアップして到達した手のひらサイズのハイレゾプレーヤー「PLENUE D」がスマッシュヒットしたコウォンから、スタンダードモデル「PLENUE M」の第２世代モデルが早くも登場するというニュースが届いた！今回は、オーディオ評論家の山本 敦氏によるファーストインプレッションをお届けしよう。取材・文／山本 敦COWONDetail＞＞PLENUE M2SPEC●ストレージ：128GB（microSDXCスロット×1） ●最大サンプリング周波数/量子化ビット数：384kHz/32bit（PCM）、5.6MHz/1bit(DSD/リニアPCM変換再生) ●連続再生時間：約8.5時間(FLAC/96kHz/24bitの時) ●接続端子：3.5mmヘッドホン出力/光デジタル出力兼用×1、microUSB-B×1 ●外形寸法：69.0W×117.3H×13.4Dmm ●質量：188g\OPEN　※2016年8月上旬発売予定　投 票No.137ハイレゾプレーヤーホームボタンが追加されたほか、microSDスロットは底面部に引き続き搭載する。なお、DACも前機種と同様、バーブラウンの高品位DAC「PCM1795」を採用する。手にも馴染む直線を使った「IsometricEdge デザイン」を採用。電源ボタンはフラグシップモデル「PLENUE S」と同様のデザインに進化している。それでいて実売は8万円台を実現！84 PREMIUM HEADPHONE GUIDE