ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.16

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.16

独創的なアイテムを続々発表!―たしかにアグレッシブで、聴いていて楽しくなるサウンドですよね。技術的なチャレンジに果敢に挑んでいるのも印象的です。新製品についても、詳しく教えていただけますか?ファン まず「Edition S」です。ハウジングにマグネットで取り付けられているプレートを外すことで、密閉型ヘッドホンをオープンエアー型にもできる、ユニークなコンセプトを持っています。ヘッドホンはオープンエアー型の音質がもっとも優れていると考えています。ポータブルヘッドホンでも、自宅ではハイファイサウンドで楽しんでほしいという想いから開発しました。多くの方に手にとっていただけるように、価格を3万円前後に抑えました。特殊ナノコーティングを施した50mmマイラー振動板を、このコンパクトなサイズに収めるのにとても苦労しました。―ハイレゾプレーヤー「SuperMini」も注目ですね。すでに、一部地域では発売されているとか?ファン はい、おそらく年内には日本で発売できると思います。日本向けにGUIなどをカスタマイズするために、すこし時間がかかっています。これもチャレンジングな価格設定を実現すべく、鋭意開発中です。音質を高めるために、OSを独自開発しました。さらにDACチップもオリジナルでつくりました。現在主流なのはデルタΣ型、いわゆる1bitのチップなのですが、われわれはマルチbit型のDACチップにしたかったんです。デジタルフィルターもオリジナルです。―個性的な音になりそうですね。ファン ええ、ぜひお聴きいただきたいです。心臓部をオリジナル設計とすることで、小型化や低消費電力化も果たせました。厚さ8.5mmというスリムデザインで最大22時間の連続再生を実現できることも特長ですね。2.8MHz DSD/192kHz 24bit PCM音源の再生、バランス接続にも対応します。―フラグシップ「HE-1000」についても教えてください。ファン およそ7年をかけて開発しました。平面磁界・全面駆動型で、再生周波数特性は8~65,000Hzで超高域まで再生できるスペックを誇ります。スピーディーな応答特性と歪みの少なさを追あくなき挑戦を直撃! ナノケミストリーの専門家で、ニューヨーク市立大学で、博士号を取得した鬼才Dr.Fang(ドクター・ファン)が、米ニューヨークで立ち上げたブランド「HIFIMAN(ハイファイマン)」。伝説的なポータブルオーディオを「音質」で超えるべく、あくなき挑戦を続ける同氏が、ブランドの哲学と最新モデルについて語ってくれた。お問い合わせ:ハイファイマンジャパン http://www.hifiman.jp/NYで生まれたハイファイマンだが、現在は中国・天津市に本社を構える。最新の生産設備と、経験豊かなスタッフを揃え、良質なオーディオプロダクトを生み出し続けている。今年6月の来日中に弊誌のインタビューに答えてくださったドクター。感謝!HE-1000SPEC ●型式:オープンエアー・平面型 ●再生周波数特性:8~65,000Hz ●インピーダンス:35±3Ω ●ケーブルの長さ:3m ●質量:約480g\OPEN 投 票No.141オープンエアー・平面型ヘッドホン求して、ナノ単位の非常に薄い振動板をつくりました。さらにその面積も大きく、ダイナミックな表現も目指しています。40万円近くするプレミアムモデルですが、欧米で非常に高い評価をいただき、すでに全世界で数千台を出荷しています。―最後に、日本のファンのみなさんに向けてメッセージを!ファン ポータブルオーディオの世界でこれからもチャレンジを続けていきます。現在、こぶし大のスピーカーシステムや、従来にない発想を盛り込んだ新しいイヤホンも開発中です。今後のハイファイマンにも、ぜひご期待ください。―本日はありがとうございました!PREMIUM HEADPHONE GUIDE 87