ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.17
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.17
ShureSPEC ●型式:ダイナミック型 ●再生周波数特性:22~ 17,500Hz ●インピーダンス:17Ω ●ケーブルの長さ:1.62m ●付属品:イヤーチップ(シリコン:S/M/L、フォーム:S/M/L)、キャリングポーチ、クリーニングツールSPEC ●型式:ダイナミック型 ●再生周波数特性:21~17,500Hz ●インピーダンス:17Ω ●ケーブルの長さ:1.16m ●付属品:イヤーチップ(シリコン:S/M/L、フォーム:S/M/L)、キャリングポーチ、クリーニングツール\OPEN 投 票No.058\OPEN 投 票No.059SE215 SE215Special EditionSE215シリーズ イヤホンの変化の流れは早い。毎年多くの新製品が登場し、多くのモデルが従来機を上回る魅力を備え、この分野の世代を次々と更新していく。しかし例外的に、発売から月日を経ても新製品たちと堂々と渡り合い、現役最前線であり続けるモデルも存在する。シュア「SE215」シリーズはその代表だ。 ベーシックモデルである「SE215」の発売は2011年の春。5年以上も前のことになる。しかしその位置付けは現在も不変。極めて高い遮音性を生み出すシェルとフォームイヤーチップ、MMCX端子によるケーブル着脱機構など、「SEシリーズのフルスペック」を備えるモデルとしては唯一のダイナミック型ドライバー搭載機であり、いちばん手頃な価格帯のエントリーモデルだ。さらにバリエーションとして、低音の質と量をリチューニングした「SE215 SpecialEdition」( 以下、SPE)、さらにSPEのケーブルを新開発のリモコンマイク付に変更した「SE215m+ Special Edition」( 以下、m+)もラインアップ。バリエーション展開の豊富さからも、このSE215シリーズが同社ラインアップを支える存在であることがわかる。 そのバリエーションの中でも特に高い人気を得ているのは、カラーをトランスルーセントブルーとした低域強化モデルのSPEだ。低域強化といっても、低音の量だけではなく質や全体とのバランスも重視した総合的な低域強化であることがポイント。たとえばベースやバスドラムの派手な大きさや重みを期待すると、重低音を名乗っていない他の製品の中にも、実はSPEを余裕で超える重低音モデルは多く存在する。対してSPEの魅力はそこではない。ベースラインの重みやドライブ感を引き出す「おいしい中低域」が絶妙な塩梅にプッシュされている。だから低音がボーカルや他の楽器を邪魔せず、演奏の細かなニュアンスを埋もれさせない。そしてその強みを騒音に損ねられることのない高い遮音性。その全てが組み合わさったことが、SPEがド定番になった所以である。 他のバリエーションも紹介しておこう。m+はSPEのサウンドチューニングを継承している。そのためSPEかm+の購入で悩んだ場合は、音質面ではなく、ブルーとホワイトのどちらのシェルカラーが好みか、もしくはリモコンの有無といった部分で選択すればよい。元祖「SE215」は「“ 低域強化” ではない“ 基本サウンド”のモデル」だ。バランスド・アーマチュア型ドライバーを搭載する他の「SE」シリーズと比べれば厚みや濃さのある音調だが、SPEやm+と比べるとやや透明感あるサウンドだ。 プロユースを前提として設計された信頼性、リスニングユースにも適応するそのサウンドは、十分すぎる年月を経ても揺るがぬ評価で実証されている。シュア「SE215」シリーズの買い時は「いつでも」だ。イヤホンファンのド定番Special Editionは「おいしい中低域」を絶妙な塩梅にプッシュ38 PREMIUM HEADPHONE GUIDE