ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.17

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概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.17

ゼロオーディオが グルーヴィーな重低音も、ハイレゾの臨場感も洗練されたフォルムとプロが認めた高音質。ユーザーに価格以上の価値を提供する日本が誇る気鋭のブランド、ゼロオーディオから重低音とハイレゾ再生を追求した新作が登場した。文/中林直樹ヘビーかつタイトで良質な重低音を叩き出す、ベースサウンドシリーズ。ボディにアルミを採用、ヘッドホンクリップをZERO BASS シリーズ同梱するなど、価格以上の価値を実感させてくれる逸品だ。 実直でクセのないサウンドと、洗練されたフォルムとが調和するゼロオーディオの製品たち。しかも、手の届きやすい価格を追求していることも特長で、コストパフォーマンスに長けたイヤホンブランドとして知られている。ただ、気をつけてほしいのは、このコスパという言葉。単に低価格であることを示しているのではない。ここではプライスに由来する印象を大きく凌駕するクオリティを誇る、という本来の意味で捉えてほしい。 そんなゼロオーディオに新たなシリーズが登場した。ZEROBASS(ゼロベース)という、名称のごとく、低音の生き生きとした再生にフォーカスを当てた3機種だ。 最上位モデルの「ZB-03」はダイナミック型の「ファインチューンド・ドライバー」を搭載したハイレゾ対応モデルだ。不要な響きを排除する削り出しフルアルミボディを採用。その柔らかな曲線をアピールするかのように表面には上品な光沢を湛えるベイキングフィニッシュを施している。さらにボディのリア部分にはパンチングメタルによる空気孔を設けた。「バスブーストポート」と名付けられたこの機構によって、自然で豊かな低音を生み出す。 試聴してみると、開発意図がすぐにわかった。ロックではドラムやベースといったリズムセクションが太く、ラウドに鳴り響く。小型ながら、まるでサブウーファーが搭載されているかのような大迫力。音楽が極めてエネルギッシュに表現される。「ZB-02」および「ZB-01」はともに、ダイナミック型の「パワーチューンド・ドライバー」をマウント。ハウジングにアルミを採用している点、低域の迫力と解像感を追求した「フルワイドシリンダー構造」、高純度OFC(無酸素銅)を線材にしたケーブルも両機共通の仕様となっている。異なるのはケーブルの配置と形状だ。サウンドはZB-03のテイストを受け継ぐものだ。どっしりとした低域が、音楽に深みを与えている。また、ロックはもちろん、クラシックの弦楽器、ジャズのサックスなども滑らかに描き出してくれたのが印象的だった。どっしりとした低域表現のZERO BASSZB-01「シャープな重低音」を目指したイヤホン。フラット形状のケーブルをオフセットレイアウトしたデザインが特長。\OPEN 投 票No.073SPEC ●型式:ダイナミック型 ●再生周波数帯域:6~39,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●質量:5.9g(ケーブル含まず)インナーイヤー型ヘッドホン(5000円未満)ゼロオーディオZB-02ケーブルをハウジングの側面に沿わせてレイアウトしたデザインが特長。同じく「シャープな重低音」を特長とする。\OPEN 投 票No.074SPEC ●型式:ダイナミック型 ●再生周波数帯域:6~39,000Hz ●インピーダンス:16Ω ●質量:4.7g(ケーブル含まず)インナーイヤー型ヘッドホン(5000円未満)ゼロオーディオ46 PREMIUM HEADPHONE GUIDE