ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.17
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.17
V S決戦 音楽を聴くシチュエーションを想像してみてほしい。通勤や通学の往復で電車やバスの中を筆頭に、街の中、カフェなど、騒音に囲まれているケースが多いだろう。そんな時、ノイズキャンセリングヘッドホンがあれば、ストレスの元になる周りの雑音を低減してくれる。また静寂が手に入ることで、音楽の繊細なニュアンスも浮かび上がってくる。さらにBluetoothを使ったワイヤレス機能との融合モデルも登場し、今注目を集めるジャンルである。 そんな「ワイヤレス×ノイズキャンセリング」機能だが、特にノイズキャンセリングの技術は、騒音成分をマイクで拾い、騒音に騒音をぶつけて打ち消すという高度な仕組みで、騒音低減効果や音質はメーカーや製品によって少なからぬ差がある。そこでお薦めしたいのが、ノイズキャンセリングで長年の実績を誇るボーズだ。プロフェッショナル用途にルーツを持ち、オーディオ用の「QuietComfort」シリーズでも15年の歴史と実績を誇る「ノイズキャンセリングヘッドホンの先駆者」といえる存在なのだ。その実力は確かなもので、筆者の経験でも、静寂効果の高さはもちろん、ワイヤレスの音質のよさは特筆に値し、また軽量で長時間の装着もストレスが少ないなど、合理性を追求した実用性の高さでも他の追随を許さない。こうした実績を背景にリーダーとして進化を続けるボーズ。「VGP2017」では、オーバーベッドタイプの「QuietComfort 35」と、インイヤータイプの「QuietCotrol 30」が、ノイズキャンセリングヘッドホン/イヤホンの部門で金賞に輝くW受賞の快挙を果たした。 いずれもノイズキャンセリング効果とワイヤレスの音質はお墨付き。ではどちらを選ぶべきか。実はイヤホンとヘッドホンという単なるジャンルの違いではなく、それぞれの個性と最適な用途がある。今回は、40代後半で東京と大阪間の行き来が多い筆者鴻池と、忙しい都会生活を送る若手評論家の折原氏が、それぞれのスタイルでお薦めしたいモデルとポイントを解説する。(鴻池賢三)ボーズのノイズキャンセリングヘッドホンがVGPでW金賞BoseQuietComfort 35 wireless headphonesヘッドホンノイズキャンセリングヘッドホンPREMIUM HEADPHONE GUIDE 67