ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.17

概要

プレミアムヘッドホンガイド Vol.17

を伝えるProduct Information野村ケンジ氏（以下、野村）「本日は、来年ニュー・アルバムをハイレゾで初リリースする緒方恵美さんにお越しいただき、アステル＆ケルンの「AK70」をご体感いただきます。まず、アステル＆ケルンというブランドはご存知ですか？」緒方恵美さん（以下、緒方）「はい、アステル＆ケルンは私の周りにいる関係者やファンの方にも人気の高いブランドで、他の音楽プレーヤーとは異なる高級ブランドというイメージを持っています」。野村「おっしゃる通り、アステル＆ケルンは、デジタルオーディオプレーヤーを黎明期から開発しているIRIVER社のプレミアムブランドです。『原音忠実』を理念に掲げて製品開発を行っています。『AK70』はそうしたアステル＆ケルンの良質なサウンドを、最も身近に感じさせてくれるスタンダードモデルです」。緒方「そうなんですね。私はそこまで機材に詳しくありませんが、見たときにとても品位を感じました。ちなみに私の音源はCDを始め、AACなども配信されていますが、そうしたコンテンツは再生できますか？」野村「はい、できます。CDなどのフォーマットも高音質に再生できる一方で、ハイレゾの再生も現在発売されているフォーマットのほとんどを網羅しています」。緒方「それはいいですね。基本的に私は、お客様のお手持ちの機材や環境の中で楽しんで頂ければと思っているのですが、私達が創った元に近い音で聴いて頂けたらと思うことは、多々あります。特にニュー・アルバム『real/dummy』は、ランティスのプロデューサーである佐藤純之介さんの薦めもあり、録音自体にこだわった楽曲を準備しているので」。野村「ハイレゾ版もリリースされるのですね？」緒方「はい。ハイレゾに加え、バイノーラル録音楽曲も用意しました。通常マイクでの歌とダミーヘッドマイクでの録音を合わせて創った曲を1曲。それと今回初めて、『リアルダミーヘッドマイク』というイヤーモニターの形状をしたマイクを使った曲も収録予定です」。野村「そんな楽曲が用意されているのですね。それは完成が楽しみです。さて、続いてAK70の音を聴いていただきましょう」。緒方「（緒方さんのマスター音源を試聴後）AK70で聴くとiPhoneで聴くより、ギターのカッティングの細かさや、擦れる音などがよくわかります。音の拡がり、高音域の伸びや低音域の響きもいいですね」。野村「ミュージシャンの実力が顕著に分かってしまう!?」緒方「ヤバイですね…（笑）。楽器の善し悪しや演奏テクニックも、よりバレバレになっちゃうワケですね（笑）。私の歌、特に今回のアルバムでは、女性シンガーはあまり使わない低い音から高音まで幅広い帯域で歌っているのですが、特に低音は倍音を効かせているので、普通のCDだと埋もれがちな倍音も、ハイレゾならしっかり再現してくれそうですね。私本来の声を楽しんで貰えたらうれしいです」。野村「皆さんにぜひ、緒方さんの歌声をAK70などのハイレゾプレーヤーでも楽しんでもらいたいですね！」ハイレゾらしい広がり、高域方向の伸びのよさを実感SPEC ●メモリー容量：64GB(microSDカード×1、最大128GB対応) ●最大サンプリング周波数／量子化ビット数：PCM→384kHz/32bit(352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHzへダウンコンバート、32bitは24bitへダウンコンバート)、DSD→5.6MHz/1bit(PCM176.4kHz/24bitに変換) ●接続端子：microUSB-B×1、3.5mmステレオミニ出力×1、2.5mm4極バランス出力×1、microSDカードスロット×1 ●外形寸法：約60.3W×96.8H×\OPEN 投 票No.138 13Dmm ●質量：約132g AK70アステル＆ケルンの第２世代のトップエンド「AK240」と同じシーラス・ロジック製のDAC「CS4398」を奢るスタンダードモデル。ハイレゾの対応はPCMでは384kHz/32bit、DSDでは5.6MHzまでの再生に対応するなど、入門者も安心のスペックを誇る。USBデジタルオーディオ出力、ネットワーク対応、Bluetoothで48kHz/24bit再生できるaptX HDに対応するなど上位機顔負けの機能性を誇る入門機だ。スタンダード機の枠を超える鉄板プレーヤーお問い合わせ：アイリバーサポートセンター ?0570-002-220　http://www.iriver.jp/AK70PREMIUM HEADPHONE GUIDE 87