ブックタイトルプレミアムヘッドホンガイド Vol.17
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プレミアムヘッドホンガイド Vol.17
iPhone 7のステレオミニ端子が廃止された今、スマホ+イヤホンで音楽を楽しんでいるユーザーに突きつけられるのが「Bluetoothワイヤレス接続」と「Lightningなどを使ったデジタル接続」のどちらを選ぶかだ。ワイヤレスのメリットはいうまでもなく身軽さだ。対してワイヤードのメリットは「音質」である。ワイヤレス伝送には音声データの圧縮が必須で、その過程で音の情報の一部が損なわれる。Lightning にせよUSBにせよ、ワイヤードでのデジタル伝送にはその損失がない。それどころか「ハイレゾ再生」も可能になるなど、音質面ではこれまでの環境より大きな向上を狙えるのだ。iPhone 7のイヤホン端子廃止は、むしろ音質向上のチャンスなのだ。 そのスマホからのデジタル伝送を実現するアイテムがポータブルヘッドホンアンプであり、いま一番のお薦めがOPPO Digitalの「HA-2SE」だ。その証左として販売実績も好調だったという初代「HA-2」に続き、このアップデート機「SE」でもVGPアワードで金賞を獲得。スマホとの親和性を第一に考えたコンセプトや音質が評価されたのだ。まずは初代から継承する特長から見ていこう。 薄型のアルミ合金筐体に本革をあしらったデザインを引き続き採用するが、その佇まいは永く愛せる高級ステーショナリーのような風格が漂う。その本革カバーは、デザインとしての役割とスマホとのクッションになる実用性も兼ねている。さらにもうひとつ、モバイルバッテリー機能も見逃せない。スマホ約1回分の給電ができ、さらに30分で70%のクイック充電にも対応している。忙しい時でもすぐに使えるのは嬉しい。音質面においての基礎体力はもちろん、ハイレゾ対応ポタアンとしてのスペックは初代の時点で既に最高クラスだし、低音を実によい具合に持ち上げてくれる「BASS」スイッチなど、ユーザーが音の好みを選べる楽しさもあった。 そうした高い完成度を誇るポタアンから「SE」になって強化されたのは「音質」だ。その鍵となるDACチップにはESS Technology社製の最新世代「ES9028Q2M」をポータブルオーディオ機器として初めて採用。ハイレゾ対応スペックを最大384kHz/32bit、DSD12.2MHzまで拡大させた。イヤホンを駆動するアンプ回路も見直し、特にノイズ量を従来比で約1/2まで大きく低減させて、その音質に磨きをかけた。 実際に初代と聴き比べて印象的なのはクリアネスやシャープネスの進化。同じ曲のボーカルでも、初代はその声の成分のうちしっとり感を特に引き出していたのに対して、SEはよりすっきりとさせて鋭さも引き出す。ベースやバスドラムの締まりも向上。アンプの個性の濃淡でいうなら淡の方向、アンプの個性という背景を無色に近付けることで組みわせるイヤホンやヘッドホンの個性の発色をよくしようという、アンプとして正統派の進化を果たしている。 初代機の時点ですでに完成されていた機能性やデザインを引き継ぎ、音質面での完成度をさらに引き上げたこの「HA-2SE」。あえてこれを選ばない理由を挙げるなら、何かあるだろうか?質を引き出そう!フル対応VGPライフスタイル分科会 専任審査員 高橋 敦薄型スマートなデザインに完成度の高いサウンドが融合ハイレゾ音源を再生するには付属のケーブルを使うだけ!iPhoneやAndroidスマホでは、アプリを使えばハイレゾ音源の再生こそできるが、実際にはダウンコンバートされて、音源が持つ本来のサウンドを楽しむことができない。しかし、HA-2SEを使えば、取り回しのよい付属のOTGケーブルと接続するだけで、スマホのハイレゾ音源を正しく再生できるようになるのだ。HA-2SEには高品位なDACを搭載するから、ポタアンでの最高音質を実現できるのだ。将来まで安心できる「ハイレゾフル対応」ヘッドホンアンプを選ぶ際に注目してほしいのが、ハイレゾ音源を音声信号に変換する「DAC」だ。このパーツ種類で対応のスペックも異なれば、音の個性も異なる。HA-2SEでは最新DACを搭載。PCMは384kHz/32bit、DSDは12.2MHzという現在発売されているハイレゾ音源すべてに対応するだけでなく、将来にわたっても安心できるハイスペックを誇っている。384Hz/32bitPCM12.2MHzDSDスマートフォンから高音質を引き出す最適解!PREMIUM HEADPHONE GUIDE 89