ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.18
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PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.18
AZLAは韓国の先端テクノロジー企業であるアイリバーに長年勤めたAshully Lee氏が、様々な企業で活躍してきた手練れの音響エンジニアとともに2017年に立ち上げた新鋭のイヤホンブランドだ。「AZLA」はその記念すべき処女作。AZLA(アズラ)という名前の由来はフランス語で天空を指す「AZUR」と、ラテン語で石を意味する「LAPIS」を掛け合わせた「天空のかけら」という造語。いまだ地球上に存在しない新しい次元のサウンドを生み出したいという、開発者たちの思いが込められているのだという。 その唯一無二のサウンドを引き出すコアは「Infinity SoundTechnology」と名付けられた、イヤホンの筐体内に生まれる空気の流れをコントロールする技術だ。イヤホンブランドのダイナミックモーションから協力を得たハイブリッドドライバー技術「BED」を搭載。独自の「Infinity driver」ユニットに応用して、11mm口径のドーナツ型ダイナミック・ドライバーにより中低域の密度を高め、さらにフルレンジのバランスド・アーマチュア(BA)・ドライバーを中心に置いて広帯域再生を実現した。従来ハイブリッド方式のドライバーが苦手としてきた位相ズレの課題を見事に解消している。 本機の特長を際立たせているもう一つの技術はハウジングにある。剛性の高いアルミ切削筐体に大型のベントポートを2つ搭載し、その上をポリカーボネート素材のシェルで囲い込むことにより遮音性を確保。密閉型と開放型のイヤホンが持つ長所を取り込み、ほかのイヤホンにない音を生む源とした。 実際にその音を聴いてみると、独自のエアーフロー機構によって生まれる立ち上がりの鋭さと、音離れの鮮やかさに息を呑む。ボーカルは芯が強くしなやかでありながら、シルキーな余韻が心地よく駆け抜ける。ディテールの再現力や細かな音の鮮やかさもひと味違う。ピアノやアコースティックギターの音色が生々しく、余韻の晴れやかさにも心奪われる。低音はしなやかで力強く、透明な余韻が心地よい緊張感を身体に伝える。ロックやダンスミュージックのビートも活き活きと輝きだした。 ケーブル専業メーカー「Labkable社」による特別チューニングの2pinケーブルが付属するが、着脱交換も可能なのでリケーブルを試しながら好みのサウンドにも追い込める。イヤホンファンならぜひ逃さずに聴いておきたいブランドがまたひとつ現れた。?低音がしなやかで力強く、透明な余韻が心地よい唯一無二の音お問い合わせ:アユート http://www.aiuto-jp.co.jp/azlaAZLAの経験豊かな音響エンジニアが開発したハイブリッド型ドライバーユニット。ダイナミックモーションの協力により、フルレンジのBA型ドライバーとドーナツ形状の11mmダイナミック型ドライバーを同軸上に配置する特許技術「BED」を組み込んだことで、位相ズレのない全帯域が滑らかにつながるサウンドを実現した。ダイナミックとBAを同軸配置強力なパフォーマンスを発揮するドライバーユニットを精密に組み上げ、コンパクトな筐体に効率よく収めるシンプルな一体型構造を採用。クリアシェルの奥に顔をのぞかせるアルミハウジングにもアノダイズド加工を施して、高級感あふれるルックスとした。ノズルのサイズや角度にも快適なフィット感を追求している。機能美に溢れたルックスアルミ筐体とポリカーボネートのシェルを組み合わせた2層筐体に搭載する独自のエアーフロー技術。ドライバーの背圧を逃がすため、内側のアルミシェルに大型のベンチレーションポートを2基配置。その上をポリカーボネートのシェルで密閉した構造。元々はスピーカーに採用される技術を応用した独自設計だ。開放型を透明シェルで囲うTECHNOLOGYPREMIUM HEADPHONE GUIDE 105