ブックタイトルPREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.18

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概要

PREMIUM HEADPHONE GUIDE vol.18

C H E C K 「アンテリュール」のココに注目位モデルと全く同じDDM方式を採用するとともに、ダイナミック型ドライバーは音の響きが美しく、本機が狙ったスピード感を引き出せるチタンコーティング振動板をチョイス。MMCXコネクター採用の着脱式ケーブル、耳奥でフィットする「ディープマウントイヤーピース」など、ユーザビリティに関しても変更はない。 さて、肝心のサウンドはいかがだろうか。一聴して驚くのは、ピアノの音の表現力だ。ハンマーが弦を叩き、その響きが筐体に、さらにはホールに広がっていくさまが、目に見えるかのように感じられるのだ。何よりも、音色が美しい。厚みのある基音に、エッジの立ったフォーカス感の高い倍音が乗ることで、凜としたきらびやかな音色を楽しむことができる。 この音を聴いて実感するのが、サウンドアドバイザー最上氏の存在だ。氏はこれまでピュアオーディオ製品、カーオーディオ製品など数多のハイエンドモデルを手がけてきたが、ラディウスのオーディオ機器のサウンドもコーディネートしているのだ。その結果として表現力の高さが際立つ良質なサウンドをつくり上げているのだ。特に、ピアノや打楽器系などのアコースティック楽器は絶品。この音がイヤホンで楽しめるのは、とてつもない魅力だ。お問い合わせ:ラディウス ?0120-09-5587 http://www.radius.co.jp/ 他に類を見ない個性的なデザインが光るラディウスのカナル型イヤホン「ドブルベ」シリーズ。もちろん外観だけでなく、その内部に盛り込まれているサウンドテクノロジーも特長で、ドブルベ(フランス語でダブリューの意味)という名前の由来ともなっているデュアル振動板構成は、中低域担当のダイナミック型ドライバーと高域担当のセラミックピエゾ振動板を同軸上にレイアウト(ダイナミック型の音はピエゾ振動板に空けられている穴を通って聴こえる「DDM方式」を採用)することで、中低域から高域までなめらかな繋がりをもつ、臨場感あるサウンドをつくり上げている。 そんなドブルベシリーズに、新しく「ドブルベ アンテリュール」が加わった。製品型番は「HP-TWF00」という「ゼロ」を冠して発表されたモデルで、フランス語で「前の」を意味するアンテリュールという名前は、ユーザー投票によって決められたものだという。ちなみに、既存の製品に対して「前の」という意味の名称が与えられることとなったのは、「アンテリュール」が従来のドブルベシリーズと異なる音のコンセプトを持ったモデルに位置づけされていることも関係している。より多くの人にドブルベの魅力を体験してほしい、というコンセプトによって生み出された製品となっているのだ。 決して新たな挑戦の手を緩めないのがラディウスらしいところ。上の新たな挑戦ピエゾ振動板を工夫して輝く高域再生を実現したバランス接続にも対応MMCXで着脱可能ピエゾとチタンコート独自の2枚振動板搭載高域用のピエゾ振動板と中低域用のチタンコーティング振動板を同軸上に配置するD D M ( D u a lDiaphragm Matrix)方式を採用。ハイレゾ音源などの微細な振動も、高剛性ニッケル合金製のピエゾ振動板なら正しく駆動でき、繊細な音を再現できる。ユーザーの好みで音色の違いを楽しめるようにリケーブルにも対応。コネクター部は種類も豊富に選べるMMCXを採用する。同社製の2.5mm4極バランスケーブル「HC-PCC25」などを使えば、バランス接続にも対応する発展性があるのも本機の魅力だ。円形のセラミックピエゾ振動板を採用したが、従来モデルの四角形から比較してサイズこそ小型化した。しかし、ドーナツ状にウーファーの音を通す孔を設けた形状としたことで、振動板としての実効面積は向上。煌めく高音再生を実現したのだ。凛とした煌めきのある美しい音色を楽しめるセラミックピエゾ高周波振動板マグネットチタンコーティング中低周波振動板2枚の振動板ネットワーク基板PREMIUM HEADPHONE GUIDE 87