プレミアムコンパクトオーディオガイド vol.4

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 ポータブル・オーディオの分野に優れた製品を投入し続け、近年に設立されたブランドながらすでに高い評価を得ている「iBasso Audio」。ラインアップの主役はポータブル・ヘッドホンアンプで、USB DAC機能を一体化....

 ポータブル・オーディオの分野に優れた製品を投入し続け、近年に設立されたブランドながらすでに高い評価を得ている「iBasso Audio」。ラインアップの主役はポータブル・ヘッドホンアンプで、USB DAC機能を一体化した製品も人気を集めている。そのUSB DAC搭載アンプの新モデルが「D55」だ。コンパクトな筐体に高い機能性と優れた音質を詰め込んだ人気モデルだ。 従来のUSB DAC搭載モデル(D2+Hj Boa、D12 Hj)からの進化の大きなポイントはふたつ。ひとつはUSB DAC部分が192kHz/24bit対応になったこと。いわゆるハイレゾ音源への対応をさらに深めた。またUSB部分においては定評ある処理回路「Xmos USB Audio 2.0」を導入し、アシンクロナス伝送を実現。USB伝送において音質劣化の原因となるジッターの発生を極力抑え込んでいる。こちらも新たに採用した32bitDACチップ「AK4480」もポイント。旭化成が「高機能プレミアムDAC」と呼ぶ品であり、DAC部分の音質向上に寄与している。 もうひとつはアンプ部分の強化だ。L/R独立したオペアンプによるデュアル・モノラル構成のアンプへと強化された。この構成が解像感とヘッドホンへの駆動力の向上に優位であることは、D12 Hjへの採用で実証されている。それが本機にも採用されたわけだ。 まず、PCとUSB接続してヘッドホンで192kHzのハイレゾ音源を試聴した。デスク上でノートPCの隣に置いても邪魔にならないサイズだが、ハッとさせられたのは、研ぎ澄まされたシンバルの音だ。薄刃でシャープだが、耳に刺さる嫌な鋭さではない心地よさがある。ハイレゾならではの描写だ。一方で、ベースやドラムスなどの低音にブレがなくがっしりとした安定感は、アンプの駆動力の確かさが発揮されているところ。特にベース音には密度感と重みがある。また本機には、ライン出力も用意されているので、パワード・スピーカーとの組み合わせもバッチリだ。普段音楽を流しておくような小音量だと違いはわかりにくいが、少し音量を上げると聴き慣れたスピーカーから一皮むけた音が聴こえてくる。外出時にはもちろん、アナログ接続のヘッドホンアンプとしてポータブル・プレーヤーと組み合わせられる。ヘッドホンでもスピーカーでも、家でも外でも、もう一段上のクオリティで音楽をエンジョイしたい。そんな欲張りな願いを一台で叶えてくれるアイテムだ。(高橋 敦)192kHz/24bitに対応したUSB DAC内蔵ヘッドホンアンプPCの超高音質を引き出すiBasso Audio「D55」\OPENSPEC ●最大出力:125mW + 125mW(16Ω) ●電源:リチウムポリマーバッテリー ●電池持続時間:連続20時間(最大) ●充電時間:約3時間 ●接続端子:3.5mmステレオミニジャック、USBミニソケット ●外形寸法:51W×21H×92Dmm ●質量:120giBasso AudioD55【4月下旬発売】アイバッソ オーディオ高音質やコストパフォーマンスの高さから人気の「iBasso Audio」。今回、192kHz/24bit対応した注目の新製品「D55」が登場しました。コンパクトボディのUSB DACとしても活躍する本機の魅力をご紹介します。投票No.06036