PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.5

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ワイヤレスリスニング「ワイヤレスで音楽を聴きたいけど、スペックや用語がよくわからない…」。ここでは、そんな方のために基礎知識をまとめました。お買い物の参考にしてください!もっとも普及しているワイヤレス....

ワイヤレスリスニング「ワイヤレスで音楽を聴きたいけど、スペックや用語がよくわからない…」。ここでは、そんな方のために基礎知識をまとめました。お買い物の参考にしてください!もっとも普及しているワイヤレスオーディオの方式がBluetooth(ブルートゥース)です。デジタル機器同士を接続する「近距離無線通信」の規格のことで、いまやどのメーカーのスマートフォンやタブレットも、ほとんどがBluetoothに対応しています。使いはじめには、送信側と受信側を「ペアリング(機器登録)」する作業が必要ですが、いちど設定してしまえば、あとはかんたんに使うことができます。無線伝送時のデータ圧縮により多少音質が損なわれるのがデメリットですが、より高音質なコーデック(aptXやAAC)を採用したものも登場し、高品位なサウンドを楽しむことができるようになっています。■プロファイルBluetoothは音楽やデータなどの送受信、通話音声など、さまざまな情報をやり取りできます。ただし、それらの機能を使うためには、使いたい機器同士が同じ「プロファイル」に対応している必要があります。音楽を再生するなら「A2DP」に対応していればOKです。さらに、リモコン操作ができる「AVRCP」があれば、なお安心でしょう。■バージョンバージョンは現在、Ver1.1~4.0まで提供されていますが、音楽を聴くならVer.2.1以降に対応していれば安心。ちなみに基本的には、iPhoneのように最新のVer.4.0対応機器で、Ver.2.1の機器を使えるものもあります。※基本的には下位互換性がありますが、各バージョンの固有機能を利用するには、そのバージョン同士の組み合わせを使用しなくてはなりません。HFPA2DPAVRCPHands-Free Profi leのことで、ハンズフリー通話に対応する。Advanced Audio Distribution Profi leのことで、スピーカーやヘッドホンにステレオ音声を送受信できる。Audio/Visual Remote Control Profi leのことで、再生や一時停止、音量調整などリモコン機能に対応する。Ver.2.1Ver.3.0Ver.4.0以前のバージョンよりもペアリングが簡略化された。以前のバージョンよりも最大で約8倍の高速通信が可能になった。小型電池で長時間使用が可能に。主にデータ通信向けの仕様。Bluetoothとは?ホームネットワーク(DLNA)を活用して、音楽をワイヤレスで楽しむ方法もあります。この方法はBluetoothやAirPlayとは異なり、スマホやタブレットに保存している楽曲をワイヤレスで飛ばして再生するのではなく、それらをコントローラーとして使い、PCやNASに保存されている音楽ファイルをネットワーク経由でとりだすことが可能です。少し複雑なシステムになりますが、音楽ファイルを大量に保存できるメリットがあります。また、機器の組み合わせ次第でCDの約3~8倍の情報量を誇る「ハイレゾ音源」も楽しめるようになります。DLNAとは?ここがポイント!Bluetoothは音楽を聴くのに向いてない?それは過去のイメージ音飛びも劣化も少ないもし、Bluetoothにネガティブなイメージがあるのなら、それはもう過去のこと。高品位な音質コーデックが続々と登場しており、接続もNFC対応スマホがあればかんたんワンタッチ。技術の進化によって音飛びもほとんど起きません。まれに「音飛び」や「つながらない」などの問題が生じるとすると、機器同士の距離が離れすぎた場合か電波障害のケース。とくに電子レンジは電磁波を発生するので障害の原因となりやすく、気になる場合は電子レンジを停止するか、電子レンジから距離を置くようにしましょう。それでも音飛びが改善しない場合は、プレーヤー側、スピーカー側のファームウェアを更新してみましょう。Q1A1重低音派におすすめのワイヤレスモデルは?「バスレフ」と「パッシブラジエーター」に注目!ワイヤレススピーカーで低音を重視するなら、「バスレフ」や「パッシブラジエーター」方式を採用している製品がおすすめです。スピーカーで低音を鳴らそうとすると、原則、エンクロージャーと呼ばれる箱の容積が大きいほど有利ですが、コンパクトなシステムの場合、容積は限定的なので、音の共振を利用して増強するのが一般的です。「バスレフ」は、スピーカーか出る直接音と、エンクロージャーに設けたポートと呼ぶ穴から出る音を合成します。「パッシブラジエーター」は、バスレフポートの代わりに受動的なスピーカーを設ける方式で、基本原理は同じです。なお、両者の音質傾向は異なり、量感ならバスレフ、キレを求めるならパッシブラジエーターを選ぶとよいでしょう。Q2A2Bluetoothのメリット●対応機器がとても多い●AAC/aptXならより高音質iPhoneやiPad、PCなどのiTunesライブラリにある音楽を、ホームネットワークを経由してオーディオシステムなどでワイヤレス再生できるようにするApple独自の技術。無線LAN環境を整え、iPhoneやiPadの「ミュージック」アプリの画面からAirPlayのロゴマークにタッチしてスピーカーの名前を選ぶだけで、心地よい音楽が流れ出します。伝送音質もほぼCDと同等レベルを確保しており、音にこだわる方にもおすすめできる方式です。AirPlayとは?AirPlayのメリット●ワイヤレスでも高音質●iPhoneやiPadで直感操作が可能主なプロファイルの名称とその機能■コーデックデータを圧縮・伸長するプログラムの総称のこと。コーデックにはさまざまな種類があり、どれを用いるかによって、音質に差が出ることがあります。BluetoothのA2DPプロファイルでは、標準で「SBC」が用いられますが、「AAC」もサポートされています。つまりiPhoneやiPadなどをお使いで「AAC」で保存された楽曲データがある場合、それをそのまま飛ばせれば、圧縮/伸長のプロセスを省けるため、より高音質が期待できます。さらに「aptX」なら、そもそも「SBC」よりも圧縮効率が高いため、音質的に有利となります。■NFCNFC(Near Field Communication)の略で、近距離無線通信技術の規格。例えば、スマートフォンとスピーカーがそれぞれNFCに対応している場合、機器同士をかざすだけでペアリングは完了。「Xperia A」や「AQUOS PHONEZETA」、「ARROWS NX」など、Androidの最新モデルもNFC対応モデルが増えはじめ、それにともない、NFC対応のスピーカーも増えはじめています。■NASネットワークに接続できるHDD(ハードディスク)。省電力で常時起動できるので、PCのようにいちいち起動することなく、NAS内の音楽データにすぐにアクセスできます。主なバージョンと特徴ソニーのSRS-BTX500の筐体内部イメージ。2つのパッシブラジエーターを搭載しており、量感たっぷりのパワフルサウンドを楽しめる。BUFFALO/LS-VLシリーズフィリップスのP9の筐体内部イメージ。前面6個のスピーカーと背面2個のパッシブラジエーターを内蔵。48mm磁性流体スピーカーデュアル・パッシブラジエーターサブウーファーはじめてでもわかる主なコーデックSBCAACaptX SBCの約5分の1程度の圧縮で済む、より音質的に有利な方式。また、通信速度もaptXの方が速く、遅延が少ないのも特徴。Bluetoothオーディオを再生するプロファイル「A2DP」の標準コーデックとして、現在多くのBluetooth機器が対応している。送信側での再生から受信側で実際に音が出るまでに約0.2~0.25秒のタイムラグが発生するといわれている。iTunes Storeなどでも販売されるオーディオフォーマット。元の音楽ファイルがAAC形式であれば、SBCへの変換プロセスを1ステップ省くことができるから、劣化が少なく、SBCに比べて高音質なのが特徴。スマートフォンをかざすだけでかんたんペアリング。40