PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.5 page 51/76

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らも妥協がなく、リビング向けのホームオーディオとしては別格というべきこだわりが目を引く。　ＨＡＰ －Ｓ１と同時発売する小型スピーカー「ＳＳ －ＨＡ１」は、最初からハイレゾに照準を合わせ、こちらもピュアオ....

らも妥協がなく、リビング向けのホームオーディオとしては別格というべきこだわりが目を引く。　ＨＡＰ －Ｓ１と同時発売する小型スピーカー「ＳＳ －ＨＡ１」は、最初からハイレゾに照準を合わせ、こちらもピュアオーディオ技術の粋を集めている。ハイレゾは周波数の再生範囲が広く、ステージの立体感など空間情報の再現力に長けた音源だ。そのメリットを存分に引き出すため、ユニットとキャビネットの両方に大胆な発想を注ぎ込んでいる点に注目しよう。　ＨＡＰ －Ｓ１とＳＳ －ＨＡ１を組み合わせ、ハイレゾ音源を聴く。ベースの輪郭が緩まず、余分な音を引きずらないので、ステージの見通しがとてもいい。ボーカルやピアノが過剰な低音に埋もれず、澄んだ音色で鮮明に浮かび上がるのだ。ＳＳ －ＨＡ１の良質な低音が、音源に含まれる微小情報や空間情報を引き立たせ、高い質感を引き出していることがわかる。　オーケストラは伸びやかな余韻の広がりと、低音から高音まで音の立ち上がりがきれいに揃う心地よさに感心させられた。各楽器が前後左右に立体的に並び、壁を通り抜けるほど豊かな遠近感を体感することができる。（山之内 正）HAP-S1の筐体の高さは、カスタム設計のコンデンサーを内蔵することを前提に決めたという。コンデンサーはそれほど重要なパーツなのだ。特に電源回路のブロックコンデンサーは音楽のスケール感や質感を左右する重要な部品で、ピュアオーディオの製品では素材や構造にまでこだわることが求められる。本機のブロックコンデンサーもそれと同じ手法で作られており、ハイレゾ音源ならではの広大なスケール感の再現に一役買っている。（山之内）ハイグレードパーツがズラリ！フロントバッフル上部の傾斜とエッジ部の加工は有害な回折を抑えることが狙いで、独自設計のトゥイーターユニット群の性能をフルに発揮する効果がある。バッフルを除く筐体の素材にアルミを採用したのは、木材のように肉厚に仕上げなくても十分な剛性を確保できることと、共振しにくい剛性の高さに理由がある。低音の共振を最小限に抑えることで、すっきりとした見通しのよい音場を再現することができるのだ。（山之内）コンパクトでも広帯域「Analog FIR FILTER」を使うことで、DSD信号の理想的なDA変換を実現したスーパートゥイーターを2つ搭載することで広い視聴エリアを確保したケース形状やスリーブの材質、長さまでこだわった特注のブロックコンデンサーを使用する剛性の高いアルミキャビネットを採用し,ブレース構造と吸音材で共振を排除した●お問い合わせ　ソニーマーケティング（株）　買い物相談窓口　?0120-777-886　sony.jp/最大192kHz/32bitのPCM音源とDSD音源の再生に対応し、後者は5.6MHzのデータもサポートする。ハイレゾへの対応の広さ、柔軟性は最新USB DACに匹敵し、DSD音源についてはネットワークプレーヤーの専用機をも凌駕する充実した内容を誇る。SACD時代からDSDの録音と再生の両方を熟知するソニーならではのアプローチだ。圧縮音源の高域成分を補間するDSEEの搭載にも注目したい。（山之内）高精度DA変換指向性の広い小口径トゥイーターを追加してスイートスポットを広げる手法は、ソニーの高級スピーカーから受け継いだ技術の一つだ。SS-HA1は天面にもWDスーパートゥイーターを追加し、リビング環境など広いエリアで実在感のある楽器のイメージを再現することを狙っている。複数のトゥイーターユニットの取付位置や間隔はシミュレーションによって厳密に決められており、一体感のある空間再現を実現している。（山之内）広いスイートスポットHAP-S1に凝縮する高音質技術に迫る！ハイレゾを聴くためにこだわり抜いたSS-HA1CheckCheckCheckCheck22