PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.5 page 68/76

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に、家庭では据え置き型コンポ、屋外ではポータブルＭＤを駆使した記憶もあるだろう。オーディオは、それまで機器が中心のマニアックな趣味にとどまらず、ライフスタイルの一部として、広く浸透していったのだ。　そ....

に、家庭では据え置き型コンポ、屋外ではポータブルＭＤを駆使した記憶もあるだろう。オーディオは、それまで機器が中心のマニアックな趣味にとどまらず、ライフスタイルの一部として、広く浸透していったのだ。　そして今、またオーディオブームが再燃しようとしている。　その要因は、メディアの進化、ネットワーク化、ワイヤレス化である。まず、音楽データが、ＣＤやＭＤといったカタチのあるメディアから開放され、コンパクトな携帯型音楽プレーヤー、スマホやタブレット端末、パソコン、ＵＳＢやＨＤＤといったストレージにデータとして蓄積できるようになったのが大きな変化だ。ｉＰｏｄやｉＰｈｏｎｅの登場は、ＣＤやＭＤ再生機能を省いた「ドックスピーカー」を生み出すキッカケとなり、コンパクトでスタイリッシュなデザイン志向のオーディオを定着させた。加えて、スマホやタブレットがＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（ブルートゥース）を標準的に搭載し、機器が急速に普及したことで、「Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈスピーカー」というジャンルも生み出した。現在では、ＮＦＣを利用し、ペアリング作業のワンタッチ化、オーディオコーデックに高音質のａｐｔＸやＡＡＣの採用が進むなど、クオリティ面で進化も目覚ましい。　ワンボディのスピーカーにこれらの波が押し寄せているが、ハイコンポの世界も例外ではない。ハイコンポは本体部とスピーカー２本という構成こそ変わらないが、技術の進歩により、その中身はここ数年で大きく変化している。たとえば本体はよりコンパクト化が進んでいる。ＭＤスロットなどが必要なくなり、よりカタチはシンプルに。デジタルアンプを採用することで、小さなボディでハイパワーしかもエコ、というモデルも増えてきた。さらに使い勝手も洗練されてきた。スマホがリモコンになることも。本体にＢｌｕｅｔｏｏｔｈ機能を搭載することや、ドックコネクターあるいはＵＳＢ端子を装備することは、もはや珍しいことではなくなった。さらに単純に搭載するだけでなく、圧縮された音源を高音質化するテクノロジーを採用するなど、ＭＰ３などの音楽ファイルをいかに「いい音」で再現するか、工夫を凝らしたハイコンポも少なくない。　また、家庭内ＬＡＮ環境を用いたネットオーディオ機能も注目だ。とくにＡｐｐｌｅのＡｉｒＰｌａｙがリスニングスタイルに革新をもたらしたことは、記憶に新しい。パソコンやｉＯＳデバイスに蓄積した音楽を、ＷｉＦｉ経由でオーディオ装置に送り込める。膨大なライブラリを所有していても、選曲はヘッドホンで聴くのと同じタッチパネルを利用して、いつもの手順で。しかも圧縮なしの高音質で。ＡｉｒＰｌａｙ対応モデルはカジュアルなものから、音質重視のハイエンド製品にまで広がり、予算や求める音質によって選択の幅も広がっている。　さらに、ネットオーディオはＣＤ以来のビッグウェーブを生み出している。ＣＤはディスクがどのメーカーのどの機器でも再生ができるよう、「器」であるメディアも厳密に規格化されている。互換性の高さに優れる一方で、「器」を超える高音質で収録するなど、柔軟な運用は困難だった。つまり、44 ・１ｋHz／16ｂｉｔを超えるスタジオマスタークオリティの音源は、圧縮しなくてはリスナーの手もとに届けられなかったのだ。しかし、時は流れてインターネット時代に。音楽データはメディアといスタジオマスターが自宅へ！ハイレゾによる音質革命スマホやタブレットと連携気軽に高音質を楽しめるH i g h ? C o m p oだからいま、ハイコンポが熱い！コンパクトだけど高音質。日本の住環境にあった本格派オーディオ、ハイコンポが国内メーカーから続々と登場中！ その魅力とは？ハイコンポの主役はジャパニーズ・ブランド。アンプ技術は世界随一。コンパクトでもハイパワー。CDはもちろん、それを超える情報量をもった「ハイレゾ音源」も、圧縮されたMP3のデータからも、クオリティを最大限に引き出せる！1 とにかく音がいい！いまのハイコンポは構成がシンプル！ MDやカセットのデッキが不要になり、よりコンパクトに、より高音質を実現できる。デスクトップにおさまるシステムも多数発売されている。2 デザインがいい！BluetoothやAirPlay、DLNAに対応するハイコンポも多数！ これならCDだけでなくiTunesの楽曲ファイルもワイヤレスで再生できる。操作はスマホやタブレットのタッチパネルでラクラク！3 使い勝手がいい！お手持ちのスマホやタブレットも多くのハイコンポと連携させられる。音源をそのままBluetoothやAirPlayでワイヤレス伝送したり、PCあるいはNAS（ネットワークHDD）に録りためている音楽ファイルを呼び出したり。ハイコンポの多くのモデルが、最新のネットオーディオも受け止める仕様になっている。5