ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.8
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PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.8
生録といえば、古くはアナログのオープンリールやカセットで苦労しながら録音したものだ。私はクラシックの第九やF1レースも録った経験があるが、それに比べると現代のリニアPCMレコーダーはスゴイ! 今回使用したソニー昔は難しかった「生録」も現在はかんたん、ハイレゾの「PCM?D100」は、ハイレゾに対応し、しかもDSDの2・8M Hzまで録音できるから驚きだ。手頃なサイズで、ステレオマイクを内蔵。録音操作も上の写真のようにとても簡単だ。録音レベルの調整さえ気をつければ、今日にでもはじめられる。 収録音の再生はどうだろう。これもPCや再生ソフトなんていらない手軽なもの。そのままステレオミニ/RCAケーブルでハイコンポとつなげばOKだ。 では実際にDSDで録ってみよう。JR中央線の電車の音だ。セッティング場所を決め三脚を立てる。ヘッドホンでモニターしながら、録音レベルを丁寧に調整。風切り音対策に付属のウインドスクリーンを被せ、電車の通過する音をとらえることにした。 編集部に持ち帰り、ハイコンポで聴いてみると驚くほどクリアに録れていた。電車の走る方向やパンタグラフの擦れ音まで鮮明で、また周囲の雑踏の音がハッキリ聞こえて生々しい。追加取材では、小鳥のさえずりや雨音を録ってみた。またピアノの生音をハイレゾ録音してみたが、とにかく〝かんたん〟なことと、スピーカーの再生音と思えないはっとするリアルさに感激だ。ぜひトライしてみよう。ハイレゾで生録してハイコンポで聴こう!録る !聴く !1970年代のオーディオブーム全盛に行われていた「生録」。身近な音を録音して楽しむこの趣味が、ハイレゾで録音できるリニアPCMレコーダーの登場で再燃しています。ハイコンポがあれば、生録したハイレゾ音源もつややかに再現します。取材・文/林 正儀(オーディオ評論家)まずは録音したいターゲットにマイクを向けた位置にリニアPCMレコーダーを固定しよう。カメラ用の三脚を使うと便利だ。今回はソニーの「PCM-D100」を使って、電車の音を録音してみよう。今回は電車の音の録音にチャレンジ。実際に電車が来てからでは遅いので、ある程度余裕を持って録音をスタートするといいだろう。録音の開始もワンボタンで操作できるので、とてもかんたん。生録する際には、マイクを通した音をモニタリングするのがスタンダード。外の音が聴こえにくい密閉型なら、ヘッドホンでもイヤホンでもOK。ヘッドホンのボリューム調整も行い、録音する音を事前に確認しよう。ハイレゾで録音するから、ゴソゴソいう「風切音」は御法度。D100の場合は親切にもウインドスクリーンが同梱するので、取り付けて録音した。ダイヤルで調節する「録音レベル」が高すぎると、音が割れてしまうので注意。取扱説明書に従って、最適なレベルに設定しよう。再生操作はリニアPCMレコーダー側で行うので、PCを使わずともハイレゾの魅力を手軽に楽しめる。もちろん、録音した音源をPCに取り込み、USBDACなどの別途外部機器を使えば、更なる高音質再生が狙えるが、手軽に楽しむならこのような手法でも十分にハイレゾの魅力を感じられる。録った音を聴こうと、小社の試聴室に移動。ハイコンポはハイレゾ対応のソニーの「MAP-S1」、スピーカーは「SS-HW1」を用意し、ステレオミニ出力から、RCAに変換して入力した。再生はPCMレコーダーで!21