ブックタイトルプレミアムコンパクトオーディオガイド vol.9

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概要

プレミアムコンパクトオーディオガイド vol.9

SPEC ●出力:6W×2(8Ω)、15W×2(4Ω)/パワーアンプ部 ●真空管:JJ製ECC802S管 ●入力:アナログ音声入力(RCA×1、ステレオミニ×1) ●出力:ヘッドホン出力(ステレオミニ×1) ほか ●外形寸法:67W×115H×125Dmm ●付属品:オリジナルバナナプラグ ほかSPEC ●真空管:JJ製ECC802S管 ●入力:アナログ音声入力(RCA×1、ステレオミニ×1) ●出力:ヘッドホン出力(ステレオミニ×1)、プリ出力(ステレオミニ×1) ●外形寸法:67W×80H×125Dmm ●付属品:ステレオミニ-RCAステレオケーブル ほか¥OPEN 投票No.114¥OPEN 投票No.115 イタリアのピッコリーナ(ここはあえてイタリア語で)オーディオ機器を展開しているキャロット・ワンが、日本デビューしたのは5年前のこと。小型ボディと、オーディオ製品としては珍しいメタリックオレンジのカラー、そして何よりもプリ部とパワー部の基板をセパレートした真空管ハイブリッド方式を採用するという、ユニークな構成で、登場時のインパクトは大きかった。そしてそのクラスを超えた臨場感あふれるサウンドが大いに好評を博し、小型アンプで確固たる地位を確立している。 その最新モデルは、日本向けオリジナルの仕様である「EX」バージョンである。ここでは、そのEXバージョンがいかなるものかを、「ERNESTOLO EX」「FAパーツの再選定と調整で音質向上をはかるEX今年で創業5周年を迎えるイタリアのアンプメーカー「Carot One(キャロット・ワン)」。アイコニックな真空管を搭載し、日本でも数多くのファンを獲得したブランドである。そんなキャロット・ワンには、日本独自仕様の「EX(エクスクルーシヴ)」モデルをラインアップしている。今回は、国内にある「EX」仕様に調整する現場に、オーディオ評論家の野村ケンジ氏が潜入。品質を大事にする日本のユーザー向けに調整している様子をお届けしたい。取材・文/野村ケンジCarot OneERNESTOLO EXCarot OneFABRIZIOLO EXプリメインアンププリアンプブランドの初号機である真空管とクラスDアンプのハイブリッド・プリメイン&ヘッドホンアンプ。そのサウンドはEX化され、SN感などの基礎体力が着実にクオリティアップ。ピアノのホールの響きなど、空間表現が巧くなった。しかしERNESTOLOならではの、パッションあふれるサウンドは健在。躍動感あふれる演奏を楽しませてくれる。キャロット・ワンらしい、彩りに満ちたサウンドが色濃く感じられるのは、大いに魅力的だ。彩りに満ちた音を再生するブランドのファーストモデルプリアンプとヘッドホンアンプに特化したFABRIZIOLO EX。目の細やかなサウンド。パワー感、艶やかさもあるので、音楽を生き生きと再生する。特に、弦楽器の音が魅力。ボーイングの音がとても重く、強く、メロディが標準機よりも印象的に感じられる。音像的にはやや奥行き表現がほしいところだが、それを差し引いても、ヘッドホンアンプやデスクトップのプリアンプとして、十分に魅力的なサウンドを持ち合わせている。デスクトップに最適!弦楽器の表現能力が魅力日本国内で調整を行うキャロット・ワンの手のひらサイズの真空管アンプEX エクスクルーシヴ14