ブックタイトルプレミアムコンパクトオーディオガイド vol.9

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概要

プレミアムコンパクトオーディオガイド vol.9

源が作られるようになった。これまではCDという〝器?に余りある情報量を抑えて収録していたが、昨今は「スタジオマスター」そのままの高解像度データが販売されている。それが「ハイレゾ」である。ハイレゾ=ハイレゾリューション(高解像度)というだけあって、音の鮮度や生々しさは一線を画すものがある。例えばライブ会場でしか味わえなかった鳥肌が立つ感動の記憶が呼び覚まされるような体験が味わえるのだ。 そうした魅惑の音楽を活かすためには、ハイレゾのクオリティを引き出す再生環境が必要だ。一番の近道がここでご紹介する「ハイレゾハイコンポ」の導入だ。ただ一口にハイコンポといっても、外観だけでは自分に最適なモデルを見つけるのは難しい。そこで今回は「リビング」、「デスクトップ」、「書斎」といった使用シーンを想定し、各音楽スタイルに合ったお薦めの製品、使い方をご案内したい。また、後述するがレコードもまた、芳醇な情報量を持ったメディアである。そうしたアナログオーディオの楽しみ方も、番外編としてお届けしたい。ハイレゾ時代にふさわしいハイコンポを見つけようここではハイレゾ音源を購入するときに、知っておきたいスペックの読み方を解説しよう。情報量はCDの6.5枚ぶん!CD44.1kHz16bit96kHz/24bit 192kHz/24bitより高い音まで再現50dB20kHz 40kHz 90kHz100dBより大きい150dB音まで再現CD約3.3枚分CD約6.5枚分圧倒的な情報量を持つ“ハイレゾ”●知っておきたい“ハイレゾ”の基礎用語●ハイレゾ=高解像度の略。音源をデジタルデータに変換する際に、CDよりも細分化してデータ化することで、スタジオで録音した原音に肉薄するサウンドを実現している。その音楽データの情報量はCDの約6.5枚ぶんにもおよぶ。原音をほぼ忠実に再現ハイレゾ音源のスペックに記載されている「192kHz/24bit」を例にとると、「192kHz」の方がサンプリング周波数。このスペックが大きくなると、音の再現はより精緻になり、また一般的に高音域の再現性が高まる。CDスペックは、人間の可聴帯域である20~20,000Hzを元に作られた規格のためサンプリング周波数は、44.1kHzまでしか収録されない。ハイレゾ購入時は96kHz、192kHzと記載されているコンテンツを選ぼう。サンプリング周波数kHzハイレゾ音源のスペックに記載されている「192kHz/24bit」を例にとると、「24bit」の方が量子化ビット数。このスペックが大きくなると、微細な音からダイナミックな音まで再現できるようになる。基準となるCDスペックは16bitで、現在市販されるハイレゾ音源のほとんどが24bitだ。24bitになるとより細かく音を収録できるため、楽器やボーカルの機微がよくわかり、アーティストの繊細な表現まで聴き取れるようになる。量子化ビット数bitハイレゾ音源とは、CD(44.1kHz/16bit)を超える音楽データのことを指すが、WAVやFLACといったフォーマットで保存される「リニアPCM 」と、SACDに採用されるファイル形式の「DSD(DigitaStream Direct)」とある。DSDはアナログレコードのような音のなめらかさと、デジタル音源の透明感を持ち合わせており、リニアPCMとは異なる魅力を持っている。その一方、対応する機器が限定されるので購入の際は注意が必要だ。ディーエスディーファイルDSDCHECK7 ?抽選で豪華賞品が当たるプレゼントアンケートはこちら!