ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.11

ページ
35/76

このページは PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.11 の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.11

「INTEC」が新たに打ち出す“本物” 時を遡ること約20年。ハイコンポと呼ばれるコンパクトな高級オーディオが一世を風靡した。その中でも、レジェンドと呼べる存在が、オンキヨーの“INTEC”シリーズだ。フルサイズオーディオの音のクオリティ、デザインと質感を妥協することなく凝縮しつつ、リモコン制御を応用した独自のIRと呼ぶ連携システムによって、誰もが使いこなせる操作性も確保。オーディオ専業の老舗メーカーがより多くの人々に「よい音と感動を届けたい」という情熱と、本質を突き詰めたコンセプトが支持を得たのだ。INTECは決して急がない。新しいフォーマットが登場すれば深く洞察を重ね、本質を体現できるまで技術の熟成を待つ。ユーザーが真に喜びを感じ、長く使い続けられる普遍性もまた、INTECが本物である理由だ。歴史を紐解けば、INTECの起源はMDの登場にはじまる。MDが登場した1992年から2年後、フルサイズオーディオに限りなく近いクオリテティを備える「INTEC 275シリーズ」(幅275mm)と、スペースコンシャスな「INTEC205シリーズ」(幅205mm)をリリース。その後、よりコンパクトな「INTEC185シリーズ」を、DVD登場時には、オーディオシステムでありながら果敢にも5.1chにチャレンジするなど、新しいライフスタイルの提案にも取り組んできた。2005年には、Hi-MDによる非圧縮のデジタル記録メディアを取り込むと同時に、デジタルアンプを採用。独自技術「VL Digital」を引っ提げ、デジタル時代における高音質を世に問った。 以降、フォーマットの定着やライフスタイルの変化と共にINTECシリーズは休止していたが、時は流れ、オーディオには新たに「ハイレゾ」が加わった。オンキヨーはいち早くハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」を立ち上げ、黎明期から約10年間も温めてきたハイレゾの立役者である。そんな同社が、今改めて高らかに復活を宣言する“INTEC”は、ハイレゾが市民権を得て、機が熟したという事に他ならない。 フォーマットの進化が落ち着き、ハイレゾ、ネットワーク再生時代に重要な要素も見えてきた。ハイレゾの本質を見極め、外観、音質、機能性を磨き上げたのが、新「INTEC」なのだ。過去のINTECを知るユーザーにはもちろん、本物を知りうるミドルエイジ、ピュアオーディオ入門者まで、幅広いユーザーを受け入れる懐の深さも請け合いだ。ハイレゾ時代に復活!! ハイコンポのレジェンドと呼べるオンキヨーのコンポーネントシリーズ「INTEC」。いつの時代も音楽を楽しむための本質を突き詰めたモデルをユーザーに届けてきた。そのINTECが、ハイレゾ時代に打ち出す最新モデルに迫る。文/鴻池賢三INTEC35