ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.13
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PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE vol.13
世界的にロングセラーを記録したテクニクス「SL-1200」シリーズは、ピッチコントロール機能やダイレクトドライブ(以下、D.D.)のトルクの強さ、耐久力が評価され、オーディオの範疇を超えてDJプレイに欠かせない“楽器”としても支持を集めた。まさに世界中から愛されるターンテーブルとして、伝説的地位を築いた希少な存在だ。そして2016年、しばし途絶えていたSL-1200シリーズが「SL-1200G」として復活。当初発売された限定モデル「SL-1200GAE」も一瞬のうちに完売するなど、その熱烈な歓迎ぶりは新たな伝説の幕開けとなった。 この時発売されたSL-1200Gはかつてのシリーズとは違い、70年代の銘機と呼ばれた「SP-10MK2」を超えるトルクとD.D.モーターの欠点を克服したコアレス構造を採り入れるハイスペック機だったが、価格が従来よりも高く、もう少しリーズナブルなモデルがほしいという声も多く上がったそうだ。 そしてこの度登場した新型機「SL-1200GR」は、SL-1200Gの技術を踏襲しながら、コアレスD.D.モーターを再設計。シングルローター型とするなど、価格もSL-1200Gの半分以下に抑えてより手にしやすいものとなった。回転制御はブルーレイディスク機器開発で培った最新技術を投入した、シリーズ伝統の全周検出FG方式を採用。アルミダイカスト製プラッターは強化リブとデッドニングラバーを使った制振構造を採り入れたほか、シャーシも2層構造として振動軽減に力を入れている。また高感度なアルミパイプ製アームの軸受け部はSL-1200Gのものを踏襲するなど、細部にわたり一切妥協がない。SL-1200GRのサウンドは同価格帯のプレーヤーとは一線を画するS/Nのよさとトレース能力の高さを発揮。伸びやかでダイナミックなオーケストラも、躍動的なリズムを刻むロックサウンドも自在に再現してくれる。またボーカルの口元もフォーカスよく、鮮やかに表現。切れ味のよい描写性も特徴だ。 SL-1200GRはこれから本格的にレコード再生を楽しみたいという方や、かつてターンテーブルを持っていたが、改めて入手したいというリターナーの方にもうってつけのハイコストパフォーマンスHi-Fiモデルといえるだろう。細部にわたり一切の妥協がないハイコストパフォーマンスモデルSPEC ●駆動方式:ダイレクトドライブ ●回転数:33 1/3、45、78rpm ●モーター:ブラシレスDCモーター ●ターンテーブル:アルミダイカスト 直径332mm ●アーム形式:ユニバーサルS字形トーンアーム スタティックバランス型 ●外形寸法:453W×173H×372Dmm ●質量:約11.5kg\148,000(税抜)SL-1200GRTechnics銘機「SL-1200」新時代の幕開けターンテーブルとしての存在を超え、楽器としても愛され続けてきた銘機「SL-1200」シリーズ。2010年に惜しまれながら生産を終了するも、2016年にすべてを一新して再登場。そして、アナログ入門者やDJの期待に見事に応える新たなスタンダードモデル「SL-1200GR」が誕生した。文/岩井 喬伝統を進化させ価格を抑えたスタンダードモデルアナログプレーヤーお問い合わせ:パナソニック http://jp.technics.com投 票No.100