ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14

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概要

PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14

音楽好きにはたまらない最上級のサウンド 現在のエレクトリックギターおよびベースの在り方を確定させたといえるブランドがフェンダーだ。創業直後、1950年代から60年代のヴィンテージモデルが今も現役であることからも、当時においての驚異的な革新性と完成度を想像できる。 そのフェンダーは昨今さらにアグレッシブだ。オーディオアイテムの展開もスタートし、イヤホンに続いてBluetoothスピーカーも投入。ここで紹介する「NEWPORT」もそのひとつとなる。 歴代ギターアンプの中にこんなデザインもありそうだが実際には完全なる新規デザインという、絶妙のルックスだ。長い歴史で同社とファンが共有する「フェンダーらしさ」が、曲線や質感、細部などに反映されている。例えばボリュームやトーンのハットノブ、電源のピンスイッチなどもそうだ。電源オンオフやペアリングの際のフィードバックが、ギターのコードやフレーズなことにもにんまり。追加の新色もフェンダーオリジナルのカラーでたまらない。 スピーカーとしてのサウンドも当然ハイクオリティ。ブライトだが耳に痛くない高域でギターのエッジ感やシンバルの輝きを音楽的に表現。ベースやドラムスの迫力もこのコンパクトさの中では最上級だし、それらがボーカルの後方に置かれる、立体的な奥行きも感じられる。そしてそれらのバランスはトレブルとベースのノブを動かしてさっと調整可能。アンプライクで直接的な操作性だ。 フェンダーファンならこれで決まり。このルックスやカラー、サウンドを気に入ってくれたならあなたも、フェンダーファンの仲間入りだ。 フェンダーといえば、数々のロックシーンを築いてきたギターやアンプで有名だが、その独特のカラー展開でも人気を博してきた。今回、NEWPORTに新たに採用されたカラー「DAKOTA RED」と「SONIC BLUE」は、現在“Fender Custom Color”というギターの塗装に使うフェンダーが持つカラーチャートの中でも、ヴィンテージ風で特に人気のあるカラーの一つであるという。そのカラーチャートは14色からはじまり、現在では100近くのカラーで構成されている。 では、どのようにしてフェンダーのカラーは人々を魅了してきたか。はじまりは1950年代にまで遡る。フェンダーの世界を代表するギター「ストラトキャスター」が誕生した1954年、当時、多くのアーティストがゴールドやレッドといった自分好みのカラーを塗装していた。アーティストは個性を表現するためにフェンダーのカラーを求め、フェンダーもその美しさから車の色を大胆にもギターに取り入れることでアーティストの要望に応えてきた。ギターの塗装に使われていたのは、車の塗装に使われていたデュポン社の塗料で、DAKOTA REDとSONIC BLUEは、それぞれアメ車の代表とも言えるキャデラックに使われていたカラーと全く同じ塗料である。 その当時のカラーを採り入れながら人々の要望に応えてきたフェンダー。Bluetoothスピーカーという現代のスピーカーにおいてもきっと私たちの生活を彩るだろう。MONTEREYFENDER\OPEN 投 票No.011SPEC ●通信方式:BluetoothVer.4.2 ●コーデック:SBC、AAC、aptX ●最大出力:120W●スピーカー構成:ウーファー×2基、トゥイーター×2基 ●外形寸法:約343W×247H×132Dmm ●質量:6.8kgBluetoothスピーカーお問い合わせ:完実電気 ??050-3388-6838 http://kanjitsu.com/fender音質からデザインまで、ギターアンプの製品開発チームとともに設計されている。ノブやスイッチはもちろん、電源を入れた時、ペアリングをした際のギターサウンドはまさにフェンダーらしい。スピーカーには不要なエコーを除去するキャンセレーション回路を搭載したマイクが内蔵されており、ハンズフリー通話も可能。背面にはUSBポートも搭載されており、スマホなどにも給電できる。スマホと繋げて通話もギターアンプチームが設計に携わるレオ・フェンダーにより設立。時代を映し出してきたフェンダーのカラーストラトキャスターが登場。定番の3カラーサンバーストが登場した後、次第に自分好みのカラーに塗装するアーティストが増えはじめる。14種類の塗装カラーサンプルチャートが完成。そこには現在も根強い人気を誇るSONIC BLUEやDAKOTA REDも。シルバーフェイス、通称「銀パネ」と呼ばれる60年代のカスタムアンプが登場。今でも現役として活躍しているモデルも。1946 1954 1961 1967 1982 2017 2018初めての日本製ギターが登場現在は100近くものカラーでカラーチャートが構成されている。取材協力/フェンダーミュージカルインスツルメンツコーポレーション製品開発最高責任者ジャスティン・ノーベル氏DetailColor's HistoryLineup昨年登場したオリジナルカラー「アンティークオリーブ」。ヴィンテージのアメ車からインスパイアされたという。車の塗料をギターに採用ギターアンプさながらのサウンドが楽しめる!11