ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14
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PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14
余韻が引き出され、心地よい音空間をつくり出す「スピーカーは楽器でありたい」、そう願うエンジニアの発想から生まれたのが、独自技術で振動板に木を採用する「ウッドコーン」シリーズ。ハイエンドモデルからスタートして好評を得、製品ラインアップを拡大。本機「EX-S55」は、「ウッドコーン」の世界観を手頃な価格で体験できるスタンダードモデルだ。 なぜ木を用いるのか。それは木が理想的な音響特性を持っているから。適度な硬度と減衰特性を兼ね備え、人間が自然と感じる響きを持ち、多くの楽器が木を利用していることからもご理解いただけるだろう。スピーカーの振動板に木を採用することで、楽器に近づこうという発想だ。 機能も充実。CDの再生はもちろん、Bluetooth接続に対応し、スマートフォンの音を手軽に鳴らすこともできる。USB端子は、メモリーに保存した最近話題のハイレゾを含むファイル音源が再生可能で、操作も再生ボタンひとつとシンプル。外観は、フラット&ロースタイルで、カラーはシックなブラウンとブラックの2色。インテリアに溶け込み、上質な空間にアップグレードしてくれる。 音質は木の温もりが感じられる優しさと美しい余韻が印象的。CDの試聴は、ケイコ・リーのアルバム「Beautiful Love」より「Don’t Let MeBe Lonely Tonight」を再生。ボーカルとアコースティック・ギターによるシンプルな構成で、余韻がたっぷりと収録されている優秀録音作品。本機では、弦の倍音を含む残響音を丁寧に拾いあげる性能を持ちつつ、ウッドコーンが雑味を適度に吸収することで、音源に込められた微細な余韻がピュアに引き出され、心地よい音空間を作り出してくれる。広がった空間に浮かび上がる凜としたボーカルも有機的な美しさが感じられ、機器の存在を忘れさせてくれるのもポイント。高密度なハイレゾ音源なら、さらにウッドの特長が活きてくる。いい音には理由があるその秘密は“木”にありもっと心地よく美しい響きで、大好きな音楽を味わいたい。そんなあなたに、JVC独創の木の振動板採用の「ウッドコーン」を搭載したハイコンポの入門機「EX-S55」をご紹介しよう。文/鴻池賢三36