ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14

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概要

PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14

カセットの長所短所すべてが魅力 アナログメディアとしての面白さと独特の音質が話題となり、ここ数年、若者の間でカセットテープが密かなブームになっている。さて、カセットテープの魅力とは何だろう。カセット全盛期に実際に使っていた人達には身近な存在すぎて魅力はピンとこないかも知れないが、カセットテープを知らない世代にはテープメディアの長所短所すべてが魅力に映っているのである。 そのひとつはデジタルでは難しい音の厚みの表現で、テープならではのストレートな音の力強さを感じられることだ。そしてノイズ混じりの音も新鮮でアーティストも注目している。また、カセットテープのケースに入っているインデックスカードはテープに録音された中身を表記するカードで、このカードにも使っている人の個性が表れる。さらにテープを楽しむには、プレーヤーのクリーニングやテープの保管などの比較的面倒な作業が必要だが、実はそこにこそ本当の面白さがあるのだ。 そんなカセットテープは今、オーディオメーカーも注目しているアイテムで、テープのポテンシャルをデジタル技術で最大限に生かすラジカセや、落ち着いた色合いのラジカセなど、さまざまなタイプのラジカセがここ数年続々と登場し、盛り上がりをみせている。ただこの流れが一時のブームではなく、音楽を楽しむひとつのムーブメントとしての確立を心より期待している。聴く、録る、愛でるカセットテープ再びいま、カセットテープがブームだ。レコードからCD、データのダウンロード、ストリーミングへと、音楽の聴き方が移行している現代、なぜカセットが注目を集めているのだろうか?日本随一のラジカセ蒐集家、松崎順一さんに、カセットテープの魅力を聞いた。家電蒐集家松崎順一氏近代家電製品を蒐集・整備し、家電を使用したイベント企画など、単なるリサイクルではなくクリエィティブ・リユースを展開。近年はアナログ家電の持つ魅力をカルチャーとして伝える活動を展開中。\OPEN 投 票No.061\OPEN 投 票No.060デジタルにも対応! 本格ラジカセが続々カセットで新譜を出すアーティストが増加数年前まではお稽古事やカラオケ用のラジカセが主流だったが、カセットテープのブーム再燃を受けて、デジタルオーディオ時代にふさわしい音にもこだわったCDラジカセがメーカー各社から続々発売されている。近年、ユニコーンやTUBEらベテランアーティストから、でんぱ組.incといった若いミュージシャンまで、カセットで楽曲を発売するケースが増加。また、カセットテープの売り場を新たに設けるレコード販売店も登場している。Q.2 どうやって楽しむの?Q.1 どんな音源があるの?伝説的バンド「はっぴいえんど」を輩出したURCレーベルの12作品が、カセットテープで復刻。写真ははっぴいえんどの「風街ろまん」。CFD-S401SONYW-1200TEAC38