ブックタイトルPREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14
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PREMIUM COMPACT AUDIO GUIDE Vol.14
バランスウェイトの役割針の圧力が弱すぎると音溝から音がトレースできず、圧力が強すぎると針を破損してしまったり、盤面を傷つけてしまったりしてしまう。そのため、最初にトーンアームにカートリッジを付けた状態で水平に保たれているかチェックする必要がある。これを「ゼロバランス調整」といい、バランスウェイトを回して横から見てアームが浮いた状態をキープできる位置を探るのだ。水平バランスが取れたら、針圧メモリを0に合わせておこう。1 アームを水平に保つ針がレコードを抑える圧力のことを「針圧」と呼び、シュア社の名機「M44G」なら0.75 ~ 1.5gまでといったように、カートリッジにより推奨数値の幅が決まっている。適正針圧を確認したら、ゼロバランスを取った状態で、バランスウェイトを使って適正針圧値を調整しよう。初めからカートリッジが付属するモデルならシビアな針圧調整は必要ないが、正しくレコードをトレースして最良の音質を引き出すなら針圧計を利用して調整してほしい。2 針圧の調整Analog Record Style 008-009その他の調整基本的な調整が終わった後にも、もう少し調整項目が残っている。特に回転中心に向かって針に力がかかってしまう現象を打ち消す「インサイドフォースキャンセラー」や「アンチスケーティング」と呼ばれる調整が必要となる。ただテクニクスのSL-1200Gの場合なら、針圧の数値に写真の目盛りを揃えるだけと簡単。一部のハイエンドモデルにはアームの高さを調整できる機能も搭載され、さらなる高音質を追求できる。ターンテーブルにより調整項目は異なるColumnオールインワンモデルや全自動のターンテーブルもある本項で紹介してきたセッティングの項目は、すべての設定が終わっているオールインワンモデルなどを選べば必要にならないことだ。全自動モデルなら、レコードを再生する際の針を落とす動作ですら機械が行ってくれる。難しいことはなしに、手軽に楽しみたい!という方ならこちらからスタートする方がいいだろう。パーツ交換してグレードアップしたいと思ってからセッティングについて学んでも決して遅くはない。例えばオーディオテクニカの「AT-LP3」などは、初心者にお薦めできるフルオート再生のターンテーブルだ。一方で、レコードの盤面を見て、針を落とす行為も音楽と向き合う儀式のような楽しみがあるのでぜひトライしていただきたい。アースを取るレコードは針先で振動を拾い、微弱な電気に変換するため、フォノイコライザーアンプに信号を送るケーブルにもシールド性能が高かったり、アース線をつけたりする必要がある。特にアースしないと「ブーン」といったハムノイズが発生してしまい、音楽を聴くどころではなくなってしまう。ターンテーブルの中にはフォノイコライザーを内蔵するモデルもあるので、心配な方はこうしたモデルを選んでほしい。アースしないとノイズが出るカートリッジがどのくらいの圧力でレコードと接触しているか示している数値が「針圧」である。針圧を軽く設定すれば針がかける圧力が下がり、逆に4gなど重めの針圧にすると圧力が強くなる。針圧が重くなるほど、レコードへの負担は大きくなるが、一般的なカートリッジの適正範囲で使用している分には、レコードが削れるといったことはない。針圧とは?CHECK自分で針を落とす行為も楽しい!\OPEN 投票No.150AUDIO-TECHNICAAT-LP3針圧が軽いと…?高音の抜けがよくなる?軽すぎると針飛びしやすくなる針圧が重いと…?安定感が増し低音も出る?重すぎると高音が潰れてレンジが狭くなる