プレミアムヘッドホンガイド2013SUMMER page 68/116

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68 PREMIUM HEADPHONE GUIDEIE 800\OPEN〈ダイナミック型〉　ゼンハイザーが満を持してリリースしたカナル型のハイエンドモデルである。ドライバーは7mmのダイナミック型が1基。それにしてもボディが小さく、耳に難....

68 PREMIUM HEADPHONE GUIDEIE 800\OPEN〈ダイナミック型〉　ゼンハイザーが満を持してリリースしたカナル型のハイエンドモデルである。ドライバーは7mmのダイナミック型が1基。それにしてもボディが小さく、耳に難なく収まってしまう。しかし、この中にはいくつかの特筆すべきテクノロジーが凝縮されている。ひとつは｢XWBトランスデューサー｣と名付けられたドライバーである。これは同社がマイクロフォンの分野で培った技術を応用したもので、周波数レンジの広さと、歪みの抑制を同時に狙ったもの。ドイツにある自社工場のクリーンルームで丹念に組み立てられているそうだ。そしてもうひとつは、特徴的なボディ背面の２つの突起。ステンレス製のアコースティックダンピングとベントにより、ボディ内の空気の流れをチューニングしている。さらにボディ内部の不要な共鳴を低減するために「D 2 C A（ D a m p e d 2 c h a m b e rabsorber）」も採用。ハウジングの中に、2基のレゾネーターを装備するチャンバーシ特筆すべき技術が凝縮した渾身のハイエンドイヤホンさらりとした中高域と広がりや立体感のある低域ステムとアブソーバーを用いて構成されている。こうしたフィーチャーが創り出すのは、さらりとした中高域と広がりや立体感のある低域とが織りなす音の世界だ。エレキギターにはキレがあり、トランペットやピアノの高域はきらびやかだ。一方でドラムスやベースには深みや厚みがあり、輪郭もにじまない。そのためボーカルやコーラスなどにかぶらず、それぞれの楽器の、それぞれの音色をしっかりと描き出すことに成功している。（中林直樹）投票No.124問 ゼンハイザージャパン　?03-6406-8911　http://www.sennheiser.co.jp/左／7mm径のXWBドライバーの採用により、耳への収まりもよい小型ボディを実現。ケーブルはシースにケブラー繊維を混ぜ込み耐久性にも配慮した仕様だ。右／イヤーチップはシリコン製の正円タイプを3サイズ、楕円タイプを2サイズ同梱。いずれも内側にメタル製の保護網を備え、中性洗剤での洗浄にも対応。人間工学に基づいたデザインの丸みを帯びたハウジングには、傷が付きにくいセラミック材を採用。密閉型だが、背面にステンレススチール製のアコースティックダンピングとベントを2基搭載。エアフローをコントロールすることで、低音再生能力を増強しつつ、全帯域の解像感の向上を図っている。S P E C ● 型式:ダイナミック型 ●ドライバー口径: 7 m m ● 再生周波数帯域: 5～4 6 , 5 0 0 H z（-10dB） ●インピーダンス:16Ω ●ケーブルの長さ:約1.1m ●質量:約16g ●付属品:イヤーチップ（標準:S/M/L、オーバル:SM/ML）、クリーニングツール、キャリングケース独自技術で解像感を強化！SENNHEISERCHECK!